誰にでも隠したいもの
- bwa***** さん
- 2020年10月14日 19時20分
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黒崎幹生(小林且弥)は知的障害者の兄黒崎実生(葱田高城)のためにデリヘル嬢を呼び、実生の性処理をしてもらう。そこで出会ったのがファラ(内田慈)だった。
知的障害者の兄が外に出ると近所の壁やガラスに落書きをしてしまいます。
その事で警察に呼び出され、壁の落書きを消す幹生。それを一緒に手伝うファラ。
実生が18歳の時、小学生の女の子を襲ってしまった事がある。それに対してもファラは「それは襲ったんじゃなくて、好きな気持ちを伝えたかったんじゃないかな」と言うファラ。
ファラはデリヘル嬢の傍ら地下アイドル活動を行っています。それをドキュメンタリー作品のディレクターに分かってしまう。本当の客とのやりとりを撮影させてもらえたら、莫大なギャラが手に入る事ができる。ファラは実生を客として紹介したいと幹生に頼む。それはファラの夢でもあるアイランドを購入する金額にしたいからだった。
身障者の性の問題やそれを抱える家族などタブーな問題を描いています。性のはけ口となるファラと奇妙な恋愛感情が芽生える幹生との微妙な感覚。決して美人ではないファラが次第に可愛いく見えてくる不思議な魅力。「金払ったら、なんでもするんだろ」そんな幹生を拒否するファラ。
「前に言ってたじゃん。実生に人生の半分奪われてるって。それってさ。私と分けっこ出来ないかな」幹生、部屋の鍵を渡すシーン。「早く全部にバイバイしてさ。アイランド行こう」何げないシーンですが、ファラがとても可愛く見えました。
そのあとで明かりの付いた部屋に帰る幹生にファラの言った「お帰り」と言った一言。幹生の嬉しさが伝わってきました。
ただ自分に余裕がないとつらい作品です。
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