ここから本文です

大いなる幻影 (1937)

LA GRANDE ILLUSION

監督
ジャン・ルノワール
  • みたいムービー 43
  • みたログ 240

4.29 / 評価:81件

確信犯としての『隠し砦の三悪人』

  • maxime_du_camp さん
  • 2007年2月6日 1時06分
  • 閲覧数 342
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

脱走の途中で未亡人にかくまわれてつかの間、平穏の時を過ごす。さらには、その未亡人といい仲になってしまう、というのはいかにもありそうな(映画として)話だ。でも、ルノワールがその嚆矢だったのかもしれない。音楽で心のなごみが生まれるというルノワールのセオリーが横溢している作品でもある。それが戦争の緊張状態だからなおさら骨身にしみるところがある。ちなみにタイトルの「幻影」とは、「平和」(つまり戦争が終わる、人々の争いごとが終わる)のこと。国境を無視して雪の中を歩いていくマレシャルとローゼンタールの姿に「幻影」の言葉をあてた皮肉は、ジョン・レノンの「イマジン」にもつながるものだ。それ故に、ルノワールっぽくない映画としても有名なのである。マレシャルとローゼンタール(ジャン・ギャバンとマルセル・ダリオ)がとぼとぼ歩く姿を見て、黒澤は『隠し砦の三悪人』の冒頭をここから発想したのだと確信した。『未完成交響曲』の冒頭が『七人の侍』のヒントになっているようにだ。すると、『スターウォーズ』のロボット二体のシーンももともとはルノワールのものだったことになって、それは「幻影」以上の皮肉にも見える。第一次大戦の幻影が宇宙戦争にまで拡大されたことを思うにつけ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 笑える
  • 楽しい
  • 悲しい
  • ゴージャス
  • ロマンチック
  • 知的
  • 絶望的
  • かっこいい
  • コミカル
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ