戦時の人間ドラマが描かれた作品
- cee***** さん
- 2019年2月20日 18時14分
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この映画がつくられたのが1937年、これから戦争に向かう頃だが、すでにフランスとドイツは戦争状態に描かれており、第一次世界大戦のことと思う。当時は捕虜でも将校はそれなりに待遇しており、また、貴族の名残が存在しており、身分により待遇が異なる状態が残っていたが、それがなくなりつつある時代状況も分かる。
この作品も公開当時は重要個所がカットされ、満身創痍の状態で公開されたらしい。国を越えたヒューマニズムが、当時の軍部には受け入れられず、つぎはぎだらけだったらしいが、それでも高評価を受けた作品である。
捕虜収容所を舞台に、悲喜こもごもの人間ドラマが描かれている。
ジャン・ギャバンが男の哀愁を漂わせており、「望郷」の最後の場面はこの俳優ならまさに最適と思われるので、観てみたい。日本なら高倉健だろう。大笑いなんてしないで、存在自体が男の哀愁、なかなかいない名優です。
ともあれ、この映画も劇場での公開権がなかなか日本では得られなかったらしいが、今回、こうして鑑賞することができた。映画史にも残るとされているので、敬意を表して星5つとします。
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