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愛する人 (2009)

MOTHER AND CHILD

監督
ロドリゴ・ガルシア
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3.85 / 評価:309件

解説

『彼女を見ればわかること』のロドリゴ・ガルシアが、37年間互いを知らずに生きてきた母と娘の運命のドラマを繊細かつ力強くつづったヒューマン・ストーリー。生まれたばかりの娘を手放した母を、『華麗なる恋の舞台で』のアネット・ベニング、母を知らずに育った娘を、『イースタン・プロミス』のナオミ・ワッツが演じる。製作総指揮は『バベル』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。衝撃と感動のラストシーンまで目が離せない。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

年老いた母親を介護し、毎日忙しく働いているカレン(アネット・ベニング)。そんな彼女には、14歳で妊娠・出産するものの、やむを得ず子どもを手放した過去があった。一方、母を知らずに育ち、弁護士としての輝かしいキャリアを持つ37歳のエリザベス(ナオミ・ワッツ)は、思わぬ妊娠をきっかけに母への慕情を意識し始める。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2009, Mother and Child Productions, LLC
(C)2009, Mother and Child Productions, LLC

「愛する人」私たちのそばには必ず愛情豊かな人がいる

 頑なに閉ざされていた心の殻が、新しい命の誕生や身近な人の死に立ち会うことでこじ開けられ、それまで拒絶していた周囲の温かさを受け入れていく物語だ。メイン・キャラは3人。14歳で生んだ娘を養子に出したカレン(アネット・ベニング)と、親の顔も名前も知らずに育ったエリザベス(ナオミ・ワッツ)。そして2人の間を思いがけない形で繋ぐことになるルーシー(ケリー・ワシントン)だ。最初、何の関係もないように見えた3人の物語は、母と子の絆の喪失という基本テーマが現れるにつれ、次第にひとつに織り上げられていく。ロドリゴ・ガルシア監督、お得意の手法だ。彼女たちの暗く閉ざされた心情とそこからの回復の道のりも、心の揺れを受け止めて丁寧に描写されている。特に、家族も恋人も友人も拒絶しているエリザベスが、隣家の主人を誘惑してその幸せな家庭を壊そうとするところは、拒絶の裏にある家族への羨望を感じさせて凄い。

 カレンの家の家政婦や職場の同僚、エリザベスが出会う盲目の少女やルーシーの母親など、3人を囲む人々の生活振りもそれぞれ地に足がついていて気持が穏やかになる。殻に閉じ籠もっている間は気がつかないが、私たちのそばには必ず愛情豊かな人がいる。その人たちが放つ暖かい光に気がつきさえすれば、人間は変わることができる。哀しみの後でそんな希望を抱かせてくれる映画だ。(森山京子)

映画.com(外部リンク)

2011年1月20日 更新

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