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アンストッパブル (2010)

UNSTOPPABLE

監督
トニー・スコット
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3.80 / 評価:1800件

解説

実際に起こった列車暴走事故を基に、危険な薬物を大量に積載したまま無人で暴走し始めた貨物列車を、二人の鉄道マンが止めようと奮闘するサスペンス・アクション。『クリムゾン・タイド』『サブウェイ123 激突』など、これまで何度もコンビを組んできたトニー・スコット監督とデンゼル・ワシントンが再びタッグを組む。『スター・トレック』のクリス・パイン、『7つの贈り物』のロザリオ・ドーソンが共演。小さな整備ミスから制御不能となった列車の暴走シーンに息をのむ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

操車場に停車中の最新式貨物列車777号が、整備ミスによって走り出す。大量の化学薬品とディーゼル燃料を搭載した777号を止めるべく、鉄道会社と警察は手を尽くすが、列車はさらに加速していく。事態を察知したベテラン機関士フランク(デンゼル・ワシントン)は、この日初めてコンビを組んだウィル(クリス・パイン)と共に、決死の覚悟で暴走列車に立ち向かう。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2010 TWENTIETH CENTURY FOX
(C)2010 TWENTIETH CENTURY FOX

「アンストッパブル」われわれの住む場所はどこかを、この映画は教えてくれる

 この映画に悪役はいない。例えば「スピード」や「サブウェイ123/激突」などのように、誰かが明確な意図を持ってバスや列車を暴走させたり乗っ取ったりするわけではない。きっかけはあくまでも偶然、単にスイッチが入ってしまった。ただそれだけである。問答無用。ただそれだけのことで、列車が暴走するのである。

 システムの暴走、と言ったらいいだろうか。なにしろその列車は運転手不在。スイッチが入ったら走る、というシステムがそこにはあるだけなのだ。それこそIT産業の作り出した管理社会。それが貨物列車という姿となり、世界を脅かすというわけだ。そんなファッキングな世界に私たちは生きている。

 その暴走するシステムにどうやって対抗するか。つまりシステムの奴隷となるかどうかを、登場人物たちは試される。もちろんわれわれは奴隷ではないと、主人公が叫ぶ。デンゼル・ワシントンである。その意地と勇気と経験と智慧を振り絞り、彼はシステムの前に立ちはだかる。なりふり構わずそれまでの人生を賭けるのだ。そんな父親の思わぬ暴走に驚喜する、フーターズでバイトするビッチな娘たち! この生活感がたまらない。そこにこそ人間がいて生活があり歴史が作られる。われわれの住む場所はどこかを、この映画は教えてくれる。列車を暴走させるだけで。「痛快」とはこういう映画のためにある言葉だと思う。(樋口泰人)

映画.com(外部リンク)

2011年1月13日 更新

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