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人生万歳! (2009)

WHATEVER WORKS

監督
ウディ・アレン
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3.69 / 評価:267件

愛情は偶然の産物なのだ

  • 一人旅 さん
  • 2017年11月26日 13時21分
  • 閲覧数 357
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

ウディ・アレン監督作。

ニューヨークを舞台に、偏屈な老人と南部出身の若い娘の恋の顛末を描いたコメディ。

ニューヨーク派ウディ・アレンの長編第40作目。妻と別れ今はアパートで孤独に暮らす偏屈で厭世的な老人ボリスが、ある日路頭に迷った南部ミシシッピ出身の若い娘メロディと出会い、彼女の仕事が見つかるまでアパートに渋々居候させてあげることにするが、あろうことか人間嫌いのボリスにメロディが恋心を抱いてしまい…という“偏屈な老人と陽気な若い娘”の不思議な恋の顛末を、いつものアレン流ユーモア&皮肉がさえわたる会話劇と、主人公が画面の向う側の観客に直接語り掛けてくる“第四の壁”を破ったユニークな演出を取り入れながらテンポよく描き出しています。

口では愛を否定するボリスですが、メロディとの出会いを通じて少しずつ心情が変化していきます。メロディが他のイケメン男性とデートすると聞けば、「もしかしたらそいつは殺人鬼かもしれないぞ」とチクリと一言放ちますし、友人にメロディの見た目の点数を「6点」と最初は厳しめに評価していたのに、いつのまにか「7~8点」と上がっていく。結局、理性と本能(=愛)は別物ということでしょう。いくらガチガチの理論武装で相手を批判することに躍起になっていても、一度偶然恋に落ちてしまったら後は愛する本能に身を任せるしかない。自身の理性的思考を、どこからともなく湧いてくる愛情の力が図らずも打ち破ってしまうという“愛の可能性”はいかにもウディ・アレンらしいテーマであり、近年の『マジック・イン・ムーンライト』(2014)等にも同様の主張が見られます。

主演のラリー・デヴィッドは嫌味な老人をナチュラルに演じてみせていますし、相手役のエヴァン・レイチェル・ウッドは彼とは対照的に健康的でフレッシュな娘役を颯爽と好演しています。

詳細評価

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