大いなる西部

THE BIG COUNTRY

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大いなる西部
3.8

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(58件)


  • stanleyk2001

    4.0

    西部劇の代表に見えるが実は

    『大いなる西部』The Big Country 1958 客「どうです?東部に比べたらここは広大な土地(Big country)でしょう?」 ジム・マッケイ「それほどでもありませんね。海に比べれば」 グレゴリー・ペック演ずる元船長ジム・マッケイは東部で知り合った大農場主の娘パット・テリルと結婚する為彼女の実家テキサス州サンラファエルのテリル少佐の牧場に来た。 地元の人々は「ビッグカントリー」だと思っているがジムから見ると海に比べたら「狭い土地」。ジムはアウトサイダーなのだ。 ・東部人 ・船乗り ・紳士 ・変な帽子 イキってすぐ暴力を振るう西部男から見ると挑発されても言い返さないし殴り返しもしない男は軟弱者だ。なんと婚約者のパットすらジムを軟弱者扱いする。 牧童頭スティーブ・リーチ(チャールトン・ヘストン)は気性の荒い馬サンダーを乗りこなしてみろとジムを挑発するがジムは周囲の異様な気配を感じて「またにしよう」とかわす。 しかしテリル大佐やスティーブが出払った間に何度もトライしてとうとう荒馬サンダーを乗りこなす。しかしジムは立ち会った使用人には口止めする。 このグレゴリー・ペックの演ずるジム・マッケイのキャラクターは「西部の男」という言葉から思いつく特徴とは異なっている。 ・メンツを潰されても平気 ・人が見ていない所で努力する ・カッとして暴力を振るわない 物語を簡単に要約すると水源(ビッグマディ川)を巡るテリル家とヘネシー家の争いだ。 ビッグマディが流れる土地は祖父から受け継いだ教師ジュリー(ジーン・シモンズ)が所有してテリル家にもヘネシー家にも自由に水を使わせている。 テリル少佐とルーファス・ヘネシーは30年来憎み合っている。理由は不明だ。 ここに現れたアウトサイダー・ジムは争いを止めようと水源をジュリーから買い取って登記を済ませる。ジュリーの祖父の農場を復活させテリル家にもヘネシー家にも水を自由に使わせて争いをやめさせようとするのだが、、、 物語中盤、ジムは誰にも言わずに一人、馬で出かける。知らない土地に一人で出かけて迷子になっているはずと婚約者のパットは半狂乱になりテリル家総出で探索に出るが地図とコンパスを持っていたジムは無事に帰ってくる。迷子にはなっていないと言うジムの言葉をパットは信じない。次第にジムとパットの愛が冷めていく。 この「ビッグカントリー」の人達は「地図とコンパス」という科学や法律を重視しない。暴力で決着をつけようとする。だからジムから見るとこの土地は「小さな野蛮な田舎」だ。 「小さな野蛮な田舎」で法や科学を知る主人公が差別と戦う「アラバマ物語」を思い出した。「アラバマ物語」は「大いなる西部」の4年後の作品だった。グレゴリー・ペックが「アラバマ物語」に起用されたのは「大いなる西部」の主人公と「アラバマ物語」の主人公に共通するところがあるからかもしれない。 ワイドスクリーンに広がる西部の風景の中で豆粒のような人々が殴り合ったり殺し合ったりする様子をロングショットで捉える。ウィリアム・ワイラー監督は大いなる西部で小さな争いを繰り広げる人間の愚かさを冷静に描いている。西部劇の名作のように思われているけど実は暴力で決着をつけるマチズモは否定されている。 IMDBによるとペックとワイラー監督は東西冷戦のアレゴリーを意図して作品を製作したらしい。彼らはアメリカはソ連や中国ともっと話し合うべきだと考えていた。 だから一見敵役に見えるヘネシー家の親父さんが実は公正な人だったり元軍人のテリル少佐がただの戦争好きだったりなんだな。

  • pin********

    4.0

    誠実さを感じさせる西部劇。

    西部劇が苦手な僕でも、この作品はわかりやすく、楽しむことができました。 水争いを中心とした二つの家族の確執と、誠実さで争いを終わらせようとする男の姿という構図が、わかりやすく描かれているせいでしょうね。 結構長尺なのですが、飽きることなく、最後まで見られました。 主役の、東部から来た誠実な青年を『アラバマ物語』の真面目男=グレゴリー・ペックが演じているのも良いのかもしれません。 西部劇の売り物のガン・ファイトもそんなにないし、荒くれた男らしさを売り物にしているわけでもありません。 もうひとつのアメリカの良さ、「誠実に生きること」を前面に出していることが僕には受けたんでしょうね。 一般的には変則的な西部劇として、そして、大作の割に興行的には大コケした作品として評価されているとのこと。 だから僕には楽しめたのかな。 やっぱり本格的な西部劇は苦手なのかもしれないということを思い知らされました。 テーマ音楽はいいですよね。 まさに「大いなる西部」、広大さを感じさせてくれます。

  • say********

    4.0

    たまにはこういう異色西部劇もイイね

    ジョン・ウェインの正統派西部劇も良いけど、たまにはこういうドラマ系の異色西部劇も、悪くない。 グレゴリー・ペックにチャールトン・ヘストンっていうだけで、すでに普通の西部劇じゃないって予想はつくけど、見応え十分の厚みのある作品。監督がいいんだね。ヒロインも、どことなくヘップバーンに似たタイプって感じ。 多数の登場人物がいる中、役柄でカッコいい男は2人しかいない。主人公と、敵のオヤジ。見た目デブのヒゲの汚い田舎オヤジなんだけど、超カッコいい役柄。と、思ったら、アカデミー助演男優賞だった(笑) あと一人、古い使用人がイイ味出してる以外、みんなクズ。なんだけど、そんなクズの役を演じる俳優たちは、みんな素晴らしい演技。お陰でグレゴリー・ペックの2枚目が引き立つ。 ベン・ハーとローマの休日が好きだったら、見る価値ある。ベン・ハーよりちょっと前に作られた映画だけど。

  • ech********

    4.0

    正統派

    こういうてらいのない真正面の映画って最近ないですね。 ヤクザレ一家のお父さん、最後カッコいいです。 オスカー助演だと、納得。

  • ame********

    4.0

    牧場主の娘との結婚に西部にやってきた男

    雄大な西部の風景の中に潜む確執の根深さを知り 水源ビッグマディの牧場主の女先生から牧場を買う 常に男らしさを見せることを是とする西部の価値観に染まっている娘との仲は破綻し 男はこのような土地の中でも教養のある女先生に惹かれていく 誇り高い人々の物語でした

  • mik********

    5.0

    広大な西部劇

    「ローマの休日」の監督が作った映画であるが、ロマンス系の「ローマの休日」と大河ドラマの「ベン・ハー」の間に挟まれながらも、広大な超大作な西部劇ですね。ちょっとドロドロなドラマあり、撃ち合いあり、西部劇の超大作の世界観を感じましたね。

  • sss

    5.0

    長いが長く感じない

    古い映画にしては話が面白い。西部劇ではナンバーワンかもしれない。主役に都合良過ぎる面も多々あるが大目に見よう。/7.0(201904)

  • NUG

    3.0

    男はつらいよのように

    結局何も解決しないし誰かが幸せになったというわけではないけど、これから何かが変わって行く。みたいな清々しい気持ちになる西部劇だ。

  • エル・オレンス

    4.0

    ネタバレ『ベン・ハー』に繋がるヘストン×ワイラー

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • wil********

    5.0

    オープニングから素晴らしい

    演出、演技、撮影、音楽など非常に素晴らしいです。西部劇というよりも西部を舞台にした人間ドラマです。意外なのは、アカデミー賞の作品賞にノミネートすらされていない!まあ、アカデミー賞は、その作品の良し悪しを決める絶対的な尺度ではないですけどね。 日本では「キネマ旬報」ベストテン第1位、「スクリーン」誌の読者投票第2位、昭和34年の興行ベストテン第2位と評価高いのに…。 監督は「ローマの休日」のウィリアム・ワイラー。この監督の作品をできるだけ多く見たいです。

  • bmw********

    4.0

    異色の西部劇

    西部劇といえば単なる撃ち合いが多い中で、この作品は主人公となる人物が銃を持たないヒーロー役を演じている。 力に頼らない男の美学を、人情を通して作られた作品で、観終えた後でも後味の良い感じだった。 真の勇気は、人前では決して表さない男の中の男は素晴らしい。 日本男児も映画の中とは言え、こうありたいものだ。

  • ffg********

    4.0

    西部と東部

    野蛮な西部に来た東部のエリート。グレゴリー・ペックの西部劇。

  • por********

    4.0

    ガンマンものとは一味違う

    正義が悪を成敗するものと違う グレゴリー・ペックが 西部劇をやるとこうなるのかと 納得 イーストウッドやジョンウエインのような 正統派西部劇もよいが これは グレゴリー・ペックの知性を感じる 魅力たっぷりの西部劇だ ちなみに西部劇の西部は アメリカ合衆国の縦に真ん中あたりなんだね

  • bar********

    4.0

    ネタバレ広大な荒野で

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • スーザン

    4.0

    雄大な西部を堪能。

    オープニング、荒野を行く馬車の車輪と音楽。 雄大な西部のロケーションになんと心躍ることか! そして早々に観せてくれる馬上スタントは圧巻。 水場を巡って土地争いをする二つのファミリー。 そこへ東部からやって来た男グレゴリー・ペックが間に入り、争いの仲裁をしようと奮闘する。 だが婚約者をはじめ、そこに住む人たちは昔ながらに銃と力による解決を図る頑なな人間たちであった。 古き西部開拓時代と新しい時代の匂いを混ぜ、ヒューマンドラマが紡がれてゆく。 牧童頭のチャールトン・ヘストンとグレゴリー・ペックの殴り合いのケンカは移り行く西部の時代を象徴しているようであった。

  • tos********

    3.0

    広大な景色と峡谷

     音楽と風景に魅せられました。  紳士顔のペック、野生顔のヘストン、悪人面のコナーズ、わかりやすい配役です。広大な西部の景色とそれを自慢に過ごしている人々。でも、人の狭い心持の決着は、狭い峡谷でつけるという皮肉。  

  • mut********

    4.0

    ネタバレ二人の製作者、見解の相違

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • ita********

    4.0

    西部劇系では これが一番好き

    ドンパチやるお決まりの西部劇も まあ、ありかと思うが みていると、はいはい、いつもの流れねという感じになっちゃう。 この作品は 2つのグループによる水源確保の争い、 根っからの西部者と東部から来た都会者を  旧と新としたような対比と ストーリーがあるから、きっちり観たくなる。 読めるようで 読めないストーリー展開も なかなか良し。 そして お決まりの荒々しい決闘も混ぜ込んでいるわけで。 そして そしてロケーションがなんとも素晴らしい まさしく西部! グレゴリーペックもはまり役。 ウィリアム・ワイラー監督さすがです。

  • みゅう

    5.0

    堂々たる西部劇に脱帽

    何か、映画の醍醐味をたっぷりと感じさせてくれる作品。 やはりウィリアム・ワイラー監督の異次元の時間感覚が堂々と流れている。ちょっと「ベンハー」のようだ。 せかせかと描かず、小さなエピソードも丁寧にじっくりと描いてゆくのに冗長にならず、決して流れは本線をはずさない、そして映画のスケール感が維持されてゆく。 どれほど大きな大自然の中にあっても、決して無くなることがない人間のエゴの争いと殺し合い。構成がシンプルなだけに、印象も鮮烈だ。 私は何度見ても面白いと思う西部劇は「シェーン」なのだが、次に好きなのがこの「大いなる西部」。 「シェーン」では「どうしようか、保安官は150kmも先だ」という台詞が入るが、こちらの「大いなる西部」では「保安官事務所まで320kmある」という台詞が入るところが面白い。 自分の身は自分で守る、自分達の権利は自分達で守るしかないという西部の現実、今でも社会問題となっているアメリカ銃社会のルーツがたった一言の台詞から感じられて興味深い。 グレゴリー・ペックがいい。単なるハンサムな好感度いっぱいの俳優で終わらなかったところがすごいところで、「紳士協定」「頭上の敵機」「ローマの休日」「ナバロンの要塞」「恐怖の岬」「アラバマ物語」と面白い作品ばかり、本当に凄い。 自分の能力を人に見せて自己アピールしなければならない現代社会にあって、ペックがここで演じる自分の能力や信念は人に見せるためにあるんじゃない…、という抑制された正義感が何とも素敵だ。 チャールトン・ヘストンも本作のあと「ベンハー」「猿の惑星」と色褪せることのない金字塔のような作品がつづくから、もう開いた口がふさがらない。 しかし、この作品、登場するのは1時間くらいたってからなのだが、敵対するヘネシー家のボスでバカ息子想いの律儀な父親を演じるバール・アイヴスが物語をぐいぐい引っ張ってゆき、ラストまで主役を喰ってしまった感がある。「エデンの東」の保安官役、「熱いトタン屋根の猫」の余命いくばくも無い父親役、何故だか圧倒的な存在感と印象力で、この役者さんには脱帽だ。演技とは関係ないものの、歌もものすごく上手かったらしい。 とにかく、面白い映画を作りたければこんな風に創ってみたらいいのでは…、と教えてくれてるような映画づくりのエキス満載。役者さんの演技はもちろん、ストーリー、エピソード、映像、音楽、音響、場面展開、撮影技術…等々、何から何まで、どんな視点から鑑賞したとしても唸らされる魅力にあふれている、実に嬉しい映画だ。

  • gag********

    4.0

    音楽が良い。

    グレゴリー・ペックもチャールトン・へストンの豪華共演。 グレゴリー・ペック演じるジェームズがカッコよすぎる! 雰囲気といい、喧嘩で物事を解決しようとしないスマートな姿勢といい彼のとる行動がカッコ良い。 ヒロインのジュリー(ジーン・シモンズ)も魅力的。 ジェームズ(グレゴリー・ペック)とスティーブ(チャールトン・へストン)の殴り合うシーンは見応えあったけれど、遠目からの撮影の時は拳が当たってないのがバレバレだったので、アップで殴り合うシーンのみの演出でよかったかな。

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