あらすじ・解説
イタリア、南トスカーナ地方の小さな村で講演を終えたばかりのイギリスの作家(ウィリアム・シメル)が、ギャラリーを経営しているフランス人女性(ジュリエット・ビノシュ)と出会う。芸術に関して議論を交わした彼らは、カフェの女主人に夫婦かと勘違いされたことをきっかけに、あたかも夫婦のコピーであるかのように振る舞い、あるときは仲良く、あるときは言い争いつつ、車で村を巡り始める。
シネマトゥデイ(外部リンク)
作品レビュー(57件)
- pot********
1.0点
ネタバレキザな映画
このレビューにはネタバレが含まれています。 - 柚子
2.0点
思わせぶりなオープニング(^-^; 見ている側を、混乱させよう? 倦怠期だから、ここいらで刺激を? ジュリエット・ビノシュって確か才女よね? わざわざバカっぽく見せなくても(^-^; なぜに、あんな亭主がいいのか? 好みは人それぞれだろうが、ああいう男、大嫌いなので、仕舞いには、あの顔見るのも嫌になってきて困った(^-^; 本物、偽物にかけたんだろうが、結局のところ、倦怠期夫婦の愚痴愚痴愚痴を、延々と… せっかくの美しい風景も、これではね… まあ、倦怠期の夫婦はこんなもんさ(笑) どちらも少しずつ歩み寄り、妥協して暮らせば、平和だよ
- rec********
5.0点
堪らない面白さです。小津サイレントを二本ほど観た直後なら尚更楽しめます。観ながら撮影現場の和やかな空気も伝わってきそう。もし可能なら完全逆再生してももう一本のキアロスタミ作品が生まれます。ウソだと思うならお試しを。
- chi********
5.0点
キアロスタミ監督とは「ともだちのうちはどこ」で出会い、それが初めてのイスラム圏の映画で、長く個人的好きな映画ベスト10に入る名作と信じてきた。 何時頃からか新作を追うこともなくなっていた所に今年の訃報。 いくつか選んでDVD鑑賞した中で、この作品は印象深い。 監督にしては珍しく男女の問題をあからさまに描いた今作、たった2~3時間、トスカーナの小さな町の中で交わされる会話が主な内容だ。 その会話というのが仏語、伊語、英語の三か国語ミックス。 スタートは初対面の設定が、レストランの女将に夫婦と間違われそのまま夫婦設定の会話を続けてゆく。そのうち観る側も以前からの関係なのか?と思うようになり…。深い関係だからできた会話とも取れるし、芝居の上での会話だからこそあからさまに本音を言い合えた、とも言える。なにが本当か分からなくなるから「贋作」… それにしても、男性側が逃げ腰になり守りに入って行くのに対し、ジュリエットビノシュ演じる女性がどんどん大胆になって行くのにはハラハラを通り越して痛みさえ感じた。そんな「イタイ」行動(=自分の弱さを晒す)が出来てしまう所がこの年齢の女性の強さで、それに対峙できない男の弱さ、いや繊細な内面との対比。これって万国共通なんだな… しかし一見女性が強いように見えて決定権は男性が握っている。 男は社会的な上下関係に敏感な分、自分の本心を言わない駆け引きが上手なのかも。いや、ちゃんと先を読んで時間をかけて思考している、と言うことにしておこう。(笑) まあ、でも判断や決定には精神的負荷が加わる。そこ、上手に導くのが女性の勤めなのかな…。上手にできる人少ないけど。それが出来るのがイイ女なのか。それと比べると今回のビノッシュさんはどこにでもいる田舎の中年女の典型であり、それもまた愛すべきキャラクターなんでしょう。 結論を出さない曖昧な終わり方がさすがと思わせる。 それにしても、あゝトスカーナ、トスカーナ、トスカーナ・・・ (2016)
- スーザン
3.0点
芸術作品の贋作についての講釈を、うんたらかんたら聞かされているうちに、初対面の男女がいつのまにやら倦怠期を迎えた夫婦のように・・・。 正確には、カフェの女主人の誤解からそんなゲームに興じ始めたようだが、観客は混乱する。 え?遊びで始めたんじゃないのか? 本物の夫婦だったのか? 別れた夫婦? いや、最初のシーンはそうじゃなかったし・・・。 二人の会話も女の行動もここから俄然面白くなってくる。 もはや混乱した頭では本物やら贋作やら。 贋作も本物になり得るのか。 全編ほとんど喋り続けるジュリエット・ビノシュの演技が凄い。 完全に作品の世界を支配している。
スタッフ・キャスト
人名を選択するとYahoo!検索に移動します。
受賞歴
カンヌ国際映画祭第63回