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ソウル・キッチン (2009)

SOUL KITCHEN

監督
ファティ・アキン
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3.57 / 評価:270件

音楽がないと魂が飢える!は名台詞

  • wxj***** さん
  • 2020年7月4日 21時35分
  • 閲覧数 250
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

ドイツのハンブルクで、レストラン「ソウル・キッチン」を営む男ジノス。

愛する恋人ナディーンは、上海に行ってしまい離れ離れに。
腰痛に苦しみ、症状は悪化するばかりで、踏んだり蹴ったり。

税務署からは滞納している税金の代わりに、ステレオを没収されてしまう。
この時、税務署の女に放つ名台詞、「音楽がないと魂が飢える!」イイ事言うわ。
生活には音楽が必要だ、という音楽愛を感じさせます。

素朴で庶民的な料理を出す「ソウル・キッチン」には、R&B好きなバンドが集って練習に使っていた。
今作で登場する音楽シーンが、どれもカッコ良くて小粋。

ジノスは訪れた高級レストランで、シェフのシェインがクビになる現場に居合わす。
料理の腕前は超一流なのだが、人間性に難あり、の尖った男。

ジノスは雇い入れようとするが、シェインは揚げ物ばかりのメニューが不満。
当初は、ジノスとも客ともぶつかってばかりで、サッパリだったのだが。

腰痛もひどくなり、メニューはシェインに任せ、彼の指導を仰ぐことに。

ある日、兄のイリアスが仮出所となり、ジノスの元を訪ねてくる。
形式上、ジノスの店で雇うことにするのだが。

ジノスもダメダメだが愛すべきダメ男で、チャーミングで魅力的でカッコイイ。
クルクルカールのロン毛が、超可愛くてセクシー!で素敵~!(笑)

イリアスはギャンブル好きで、ジノスのはるか上を行く甲斐性ナシのダメ男。
次第にウエイトレスのルチアが気になり、店を手伝い始める。

彼らが繰り広げるドタバタ悲喜劇が、滑稽だが人間らしくて楽しい。
下品な下ネタも満載で笑えるし、オイオイ、なんてこともやらかしちゃうし。

3人で出かけたクラブで、ノリノリのルチアを見たイリアスは、DJ機器を強奪。
仮出所中なのに、犯罪を重ねるダメダメなイリアスに、ハラハラさせられる。

だが、これをきっかけにイリアスが流す音楽が、若者たちにウケる。
さらに、シェインの本格的な料理の美味しさも評判となり、店は繁盛し始める。

料理がすっごく美味しそうで、お酒を飲む場面も多く、飲みたくなります。

だがジノスは、店を売ってナディーンを追いかけて、早く上海に行きたい。
ある人物にいったん店の権利を譲るのだが、不動産屋のノイマンが狙っていた。

店を奪われそうになったジノスたちは、店を守るために大胆な行動に出る。

後半に巻き起こる悲劇の連鎖が、妙に可笑しくて微笑ましい。
ボロボロになったジノスが、あれに火をつけるのとか、ビックリするけど。

超ダメ男のイリアスが、ジノスを助ける為に自ら・・・とか泣かせる。
しっかり兄弟愛があり、実はいい奴じゃん!という意外な一面にホッコリ。

誰もがダメダメで、ままならない人生と恋に振り回されっぱなし。
それでも何とかしようと奔走する姿が、人間味たっぷりで愛おしい。
スピード感ある展開で、小気味よくてユニークで、優しさに溢れていて。

ラストなんて、まさかの奇跡的なハッピーエンドで、爽快でスッキリ。
気付かないだけで、身近な所に幸せが転がっている、という夢と希望がある。

全てを失った男の、喪失からの再生物語であり、人生賛歌の感動のコメディ。

飲食業を営む男の苦労と葛藤も共感出来るし、めっちゃ面白かったです。
多彩な音楽に乗せて描かれる人間ドラマに、幸せがもらえる作品でした。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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