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ウィンターズ・ボーン (2010)

WINTER'S BONE

監督
デブラ・グラニック
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  • みたログ 1,253

3.55 / 評価:408件

アメリカンインディーズの佳作

  • ポルティ さん
  • 2018年11月2日 20時48分
  • 閲覧数 616
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

まず米国内に政府からも見捨てられたようなこんな村が実際に存在していることに驚く。そこで独自の文化を守って暮らす「ヒルビリー」と呼ばれる人々はれっきとした米国民だが、まるで不法移民さながらの貧しく荒れた彼らの生活を赤裸々に描き出した本作は他の人間ドラマ、社会派ドラマとは明らかに「肌触り」が違う内容だ。
なんとも寒々しい雰囲気漂う作品である。誰にも頼らない、頼ることが出来ない彼らの孤独の叫びが画面から滲み出ているかのようだ。
米国の17歳といえば、テレビ番組の学園コメディに出てくるような青春を存分に謳歌している明るいティーンエイジャーという印象が強いが、本作の主人公のリーはそれと対極にあるような荒んだ日々を送りながら、実質ひとりで家族を支えている。食べるために野生のリスを獲って解体する場面などは軽くショックをうけた。
とにかく主演のジェニファー・ローレンスが抜群に良い。この若さにしてこの演技は各地の映画賞で絶賛され、後に若干22歳でアカデミー主演女優賞を受賞するほどの大物になるが、それも納得。彼女がいなければ、この作品の成功はなかっただろう。
面白いかどうかという尺度で図るべきような軽い作品ではない。同じようなシリアスで寒々しい肌触りを感じた「フローズン・リバー」同様、「米国の暗部」を容赦なくさらけ出したアメリカンインディーズ映画の佳作だ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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