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ウィンターズ・ボーン (2010)

WINTER'S BONE

監督
デブラ・グラニック
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  • みたログ 1,258

3.55 / 評価:413件

「ヒルビリー」を描いた映画

  • 一人旅 さん
  • 2019年9月16日 10時16分
  • 閲覧数 81
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

デブラ・グラニック監督作。

ミズーリ州の高原地帯を舞台に、行方不明の父親を捜す少女を描いたドラマ。

ミズーリ州出身の作家:ダニエル・ウッドレルによる2006年発表の同名小説を女流監督:デブラ・グラニックが映画化したもので、本作が映画初主演となったジェニファー・ローレンス(撮影時20歳)の演技が高く評価され、アカデミー主演女優賞を始め数多くの映画賞でノミネートを果たしています。

アメリカ中西部ミズーリ州のオザーク高原で心を病んだ母親と幼い弟妹と暮らしている17歳のヒロイン:リーが、保釈中に失踪した覚せい剤製造者の父親を捜し出すべく奔走する姿を描いたもの。

まず押さえておくべきことは、ヒロインら家族が「ヒルビリー」と呼ばれる人々であること。本作の舞台となった3州にまたがるオザーク高原やアパラチア山脈で一種のコミュニティを築いて生活している人々で、彼らはスコットランド移民の子孫達です。独自の因習や掟に従いながら、クラン(血族)で結束したコミュニティを構築してひっそりと生活しています。

本作は、ヒルビリーの居住地の一つであるミズーリ州オザーク高原を舞台にした物語で、閉鎖的なコミュニティ内におけるヒロインの父親捜しの奔走を描いています。一般的なアメリカ社会とはまるで性質が異なる、旧い因習と掟に縛られながら生きるヒルビリーの人々を描いた作品で、外界から隔絶された孤立、貧困とそれに起因した麻薬製造・麻薬汚染の現実を克明に描写しています。

閉鎖的なコミュニティの中で物語を完結させた、鬱屈&絶望的な作風にやや気が滅入る作品ではありますが、日本人には馴染みなくとも、アメリカ人にはある程度その存在が知られている現代の「ヒルビリー」を興味深くリアルに描き切った“社会+人間ドラマ”の佳作となっています。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 恐怖
  • 勇敢
  • 絶望的
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