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ウィンターズ・ボーン
2011年10月29日公開

ウィンターズ・ボーン

WINTER'S BONE

PG121002011年10月29日公開

ハタケヤマヒビキ

4.0

雪も冷たいアメリカの現実

この映画を通して、西部劇のような閉鎖的で暴力をよしとする価値観が、今もなおアメリカに残り続けているという事実に戦慄させられる。 ジェニファーローレンスの演技はうまいというよりカメラに写っているだけの実在の人物のよう。素晴らしい瞬間はいくつもあるが、個人的には序盤で学校を訪れて授業姿を覗いているシーンがすさまじい説得感がある。 物語は何のカタルシスもなく、父は消え、今の生活がかろうじて維持できるだけという結果のみが残るので、激しめのサスペンスを求めると失敗する。 唯一の救いは不器用だが愛情を持ち、コミュニティにも反発する勇気のある叔父の存在だが、彼がいなくなったとき、彼女はどうなるのかと想像すると、絶望しか感じない。

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