2011年2月5日公開

再会の食卓

APART TOGETHER

962011年2月5日公開
再会の食卓
3.6

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(38件)


  • yos********

    3.0

    40年前の想いと40年間の生活

    あなたは余生を 本当に愛した人と過ごしますか これまでを共にした人と過ごしますか なんてこと、究極の選択のような題材のようであり クールに観れば、それって単なるわがままじゃん と腹立たしい題材でもある。 元ダンナは一緒に暮らそうと言い 現ダンナは、元ダンナと一緒に暮らせばいいと言う この二人の男、どっちが男らしい? 40数年前に別れた男と、今のダンナを捨ててまで 暮らして、「あれっ?ちょっと違ったな」 ではすまされないと思わないか? 最初は昔話で互いに盛り上がるのかもしれない でも数カ月経ち、数年が経てば 結局、40数年暮らしたダンナとの思い出も 甦ってくるに違いない。 その時の後悔は、もうどうにも取り戻せない ものである。 ということが、女の頭の中では計算するのである。 感情の赴くままに行動ができるのは若さゆえ。 いろいろと経験を重ねていくうちに 自分にとって、何がいいのかを計算できるように なるのが「女」なのである。

  • dkf********

    3.0

    雰囲気が良いだけに・・・

    邦題どおり、何度も食卓を囲むシーンが出てくるが、中国人にとってどれほど食事が大切か、彼らがどれほど家族で食卓を囲むことを重要視しているかが良くわかる。実際、いろんな中国映画に出てくる食事のシーンがどれも美味しそうに見えるのは、彼らの「食への思い入れ」の強さが映像に現れているのだと思う。 中国映画のエッセンスにあふれた佳作とは思うが、この作品最大の欠点は、肝心の登場人物たちの心理描写が甘いことだろう。何故現在の夫は物わかり良く妻を譲るのか、何故妻はそんな簡単に今の生活を捨てられるのか、何故台湾から来た元夫は最後になって話を反故にするのか(ただの人騒がせもいいところだろ?)、その辺の微妙な三角関係の深層心理に踏み込まれることがなく、あっさり描かれ過ぎていて、いまひとつ説得力がない。結局、主題は何だったのか?と思ってしまう。全体の雰囲気が良いだけに残念感が強い。 この監督の作品は初めて観たが、なかなかの才能の持ち主だ。ジャー・ジャンクーほどのクセもないので、そのうち決定打となりうる傑作を生みだしそうな予感がする。

  • kam********

    3.0

    現夫の立場って・・

    一言で言うと、台湾と上海で生別れになったかつての夫婦が再会する作品なんだけど、中身は複雑。。 現夫ルーがなぜあんなに陽気に元夫リゥを迎え入れたんだろう。 陽気過ぎて奇妙なくらいだ。 もし自分が妻ユィリーの立場だったら家族を捨てきれないと思う。 もし再会を決めたなら、それはもう元夫のもとに行く覚悟の上。 強がりだとしてもあんなに陽気に元夫を迎えたルーはもはや「いい人」だけでは片付かない。 ほとんど音楽が使われず静かな作品だが、1シーンが長めで、会話の動きに合わせてカメラが動くのが気になってモヤモヤしながら最後まで観た。 2012.05.27鑑賞

  • fg9********

    4.0

    とりあえず食わなきゃ何も始まらない

     …あらすじは、解説のとおり。  中国で貧しいながらも暮らす家族の元に、40年前に生き別れた元・夫が台湾から帰ってくる。  そして、奥さんに台湾で一緒に暮らしてくれと哀願する。  当然ながら、この奥さんは家族の皆と相談するが、現・夫は反対するかと思いしや、賛成し離婚届けにも承諾してしまうお人好しぶり。  ただ、1回だけ、現・夫が料理店で、これからは自分の思いどおりに生きてやる、とキレまくる場面は切なかった。  この映画は、「とりあえず食わなきゃ何も始まらない」という、食卓を通じての人々の想いをペーソス溢れる表現で描いていて、なかなかの佳作だった。

  • dir********

    5.0

    思いやりに溢れた中国映画

    「中国映画」という時点で敬遠する人もいるかもしれないが、バカにしてはいけない。 相手を思いやる気持ちに溢れた温かなヒューマン・ドラマだ。 「人情」というイメージから遠そうな中国だが、見事に描き切っている。 国民党・共産党の対立、戦争の歴史で台湾に逃れた国民党。大陸で猛威を奮った共産党。 しばらく絶交状態にあったが国交回復し、その昔に別れ台湾に行った夫と 今は別の家庭を作った妻が再会し、新しく二人の人生をやり直そうとするが 残された現在の家族はどうするか…というストーリー。 この残された現在の夫がなんとも切ない。典型的な「優しすぎて損をする」 タイプなのだが私自身もそうであるため感情移入して泣いてしまった。 非常識な申し入れを相手の気持ちを尊重して受け入れるその姿に心打たれた。 ただし、この感情の機微を読み取るのは他人の気持ちを推しはかるのが 苦手な人には難しいだろう。そういう意味では若い人向けではない映画だと思う。 「大人向け」どころか「老人向け」でさえあると思う。 現在の夫の葛藤する姿をもっと描いてほしかったことや ラストがスッキリしない微妙な終わり方だったなど 不満な点もあることにはある。 それでもやはり中盤では涙が止まらなくなるほど秀逸な映画であった。 思いやりに溢れたストーリーもさることながら、中国の文化や風土にも 触れられ、最近学んだ中国の歴史のおさらいもできた。 中国を勉強している私にとっては得るもののとても大きい映画であった。 ただ、見る人は選ぶんだろうな。

  • oce********

    3.0

    取り敢えず食事をしよう

    夫と幸せに暮らしている現在だが、40年ぶりに再会を果たした当時に付き合っていた元夫。 揺れる妻の心情を激動の過去と照らし合わせる。 結果的に言えば当然という部分には落ち着くのだが、時代ゆえにという考えが思いを悩ませる。 特に3人で歌い過去を懐かしむ場面は良いシーン。 それと取り敢えず食事をしようという言葉は中々重いセリフでハッとさせる。

  • gar********

    1.0

    脳梗塞の病人に酒を飲ますな(笑)

    滅茶苦茶(笑)40年ぶりというが49年に別れたなら60年前位。少なくとも80前後の年齢になる。普通連れていかんだろ(笑) 大体半世紀も音沙汰全くなくて突然来て連れて行くというのもあり得ないし、元国民党の兵士とはいえ少なくとも80年代なら簡単に大陸に入れたはずだ。 しかも音沙汰全くなかったのに一緒に行くことが当然という前提の不可思議さ(笑) それについて家族会議する時の家族の異常な分別の良さ(笑) 時代考証も流れも突っ込みどころ満載。 無理にはしゃいだ後は倒れるんだろうなぁ、と思ったら定石通り倒れる。 食卓という割には料理に言及する場面がほんの少ししかない。 (台湾から帰ってきた)イェンションが「自作の歌だ」と人前で初披露する歌を一緒に歌い出すお母ちゃん(笑) 元気になってほしいとイエンションが料理をつくり、脳梗塞で倒れた翌日か翌々日には食卓で普通に酒を飲んでいるご主人(笑) カットの構図も不自然な程きっちりフレーム内に全員が収まる。 なによりもいらっときたのが演者のアドリブと明らかにわかるホント要らないサービスカット(笑) 不必要に上海市の説明シーンがあったり、文革にやたらふれるシーンや軽い毛沢東批判も入っていた。 国策映画とまでは言わないが、保守左派(毛沢東派)と戦ってきた胡錦濤政権の最後っ屁のような雰囲気がプンプン臭う。 とにかくちゃんと作れよ!(笑) 「ウォーアイニー」みた後の中国映画だったので少し期待したが爽快なくらい裏切られた(笑) なによりも一番驚愕しているのが、評論家さん、弁護士さん、国立大学の教授さん達がこぞって高評価しているレビュー。信じられん(笑) お隣さんも色々やばいが、日本もやばいぜ(笑)

  • hitomihhy

    2.0

    良い映画と思おうが期待しすぎてしまった。

    新しい上海と古い上海、老夫婦とその妻の元夫に象徴される昔の中国、孫娘に象徴される新しい中国。映像も非常に細やか、家族の会話も、彼らの服装や、食材を買う様子、料理を作る場面、みんなで食べる場面、結婚に関する役所の対応など全て興味深い。 しかしながら私が期待したようなストーリー展開では無く困惑。 困った自分を助けてくれ、二人の娘をなした10数年ともにした夫には愛が無いと平然と言う妻には違和感。2年弱で自分を置いていった前の夫には愛がある?そして二人で台湾に行こうと話を進める二人にも。。。。 日本人の私が期待した話は、お互い一緒になりたいが、惹かれながらもじっと我慢しながら分かれる、、、な~んて、日本人が美しいと思う我慢して耐える、なんて中国人には愚の骨頂なのかもしれませんな。

  • kaz********

    3.0

    それぞれの愛の深みがない。がっかり。

    なんとなく気になり、水曜サービスデーにて鑑賞。観客30人に対し、隣のスクリーンの同時刻上映『トスカーナの贋作』はほぼ満席と差がありました。 上海に住むある一家の元に、台湾から初老の男性が訪れます。その男は祖母のかつての恋人であり、長男の父親でもある人物。孫娘が危惧した通り、平穏だった家族の生活に大きな変化が訪れます。 こんな悲劇が発生する要因となった戦時中の背景、語られはしますが、祖母を残して去らなければいけなかった切実な事情はわからずじまい。数十年前に二人の間にどのような愛がうまれたのかもあまり伝わってきません。 せっかく取り上げた題材は素晴らしいのに、完全に調理不足で、まるで半生の食材を提供されたような気分です。 本作を鑑賞されるのであれば、似たような境遇を描き、溢れ出る涙が止まらなかった昨年の作品、『海角七号 君想う、国境の南』という作品をオススメさせて頂きます。

  • tsu********

    3.0

    ネタバレ奥さんの「情」の表現が物足りない

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • mag********

    4.0

    わからないことだらけなのに、惹かれる。

    観終わって不思議な感じがした。 それは決して嫌な感じではない。 国共内戦の後、1949年に蒋介石に率いられて台湾に逃れた国民党の元兵士が、 数十年ぶりに上海の元妻の元に帰ってくるというストーリーならば、 本来もっと政治的な生々しさがあって然るべきだと思うのだが、 何かこの映画、浮世離れしているのだ。 まず戸惑ったのは、この映画が舞台としているのは「いつ」かということだ。 リニアモーターカー(2002年開業)が走っているし、 台北101(2004年竣工)よりも高いビルが出来るとバスガイドはいうし、 孫のナナは見た目最新の携帯電話を使ってるし。 どう考えたって2005年よりあと。 つまり国民党が上海から逃れてから、55年以上が経過していることになる。 ちょっと経ちすぎだよねw。 その辺で考えると、この作品、リアルというよりは、 歴史のシチューションは、「借りただけ」じゃないかなって気になってくる。 もうひとつ浮世離れしているのは、今の夫のルーだ。 自分の妻が「愛はない」と言い放って、元夫と台湾に行くと言い出してるのに、 まったく怒ることもなく(あとでちょっとキレるが)、すぐに許しちゃう。 しかしなぜかあまり違和感はない。う~ん。 あと演出がかなり演劇的な気がした。 長回しが多かったり(老人3人が食卓で歌うシーンは秀逸!)、 セリフのタイミングを間違えて言い直しているテイクも、 あえて使っている(そういうのが何箇所もある)。 ライブな感じを生かしたかったのか…。 いろんな解釈ができて、わけわからんという人もいると思うんだけど、 オレは全然飽きずに、なぜか楽しめた。 何がいいたい映画かと訊かれると、う~んよくわからんがw。 ひょっとしたら監督は、数十年の時を乗り越えて、 家族よりも大事に思える愛もあるのでは…といいたいのか。 それとも近代化していく中で、家族の結束が崩れていくのを訴えたいのか。 時代が変わり家族が変わっても、人は食べるものを食べて、 元気に生きていかなければならないと観るものを励ましてくれているのか。 ぜひ自分でこの作品を観て、確認して欲しい。

  • kko********

    3.0

    リアル感がわかないが、センスがあった

    中国と台湾の歴史に翻弄された元夫婦の悲喜こもごもを描き、家族とはどうあるべきかを問い掛ける人間ドラマ。 中国と台湾にこんな歴史があったこと事態あまり詳しくなかったので、現在の台湾の事情をさっすると非常に分かりやすかった。 しかし、映画の中で素朴な疑問が出てくる、この映画、まさしく現代的に描かれているのだが、しかし、この映画にある中国の内戦というか紛争が起きた事を考えると、時期的に少しおかしな感覚が生まれてくる。 1980年代頃のお話であれば、納得感があるのだが・・・・ 映画の内容は、大変にゆっくりとお話が進み、ミディアムテンポの曲を聴いているような感覚かな・・・ しかし、話が進むにつれ、少しずつ、内容の深さや、人間関係の深さが理解でき、大変に良かった。 また、ラストに近い3人の食事のシーンは、長廻しで撮影しているのだが、3人の役者さんが、非常に演技が上手く、ドライブ感がそこから増すように、大変に素晴らしかった。 また、撮影も大変にセンスが良く、中国の町が、なんとなくロマンチックにも見えた。 しかし、去年見た台湾の映画「モンガに散る」もそうだったが、同じアジア圏といっても、日本とは全然異なる環境なので、日本人が見て、理解しにくい部分というか、こう言った感情を上手く受け入れる事が厳しいかな・・・・ この映画、台湾の方や中国の方が見れば、それなりに見応えはあるのだと思うが・・・ 戦争の知らない世代に、どんなに戦争の事を話しても、リアル感がわかないのと同じかな。

  • バツイチ王子

    4.0

    この作品が象徴するとても大事なこと

    中国の国共内戦に関しては 昨年観た 「戦場のレクイエム」 鑑賞時に こってり調べていたお陰で、多少は役に立った 毛沢東率いた共産党は、中華人民共和国を興し 蒋介石率いた国民党は、台湾に逃れた 東西ドイツや南北朝鮮のように分断された国家と国民 その交流が40年ぶりに復活することで起こった とある家族の問題を描いた話だ 舞台は近代化途上にある中国は上海 夫のシャンミンと、幸せに暮らしていたユィアーは 国共内戦で生き別れた夫からの手紙に驚く 台湾から来訪した、その夫イェンションは 余生を台湾で、ユィアーと共に暮らしたいと持ちかける 複雑な申し出に対し戸惑う人々 ユィアーはそれにどう決断するか 現夫シャンミンはどう応えるのか そして、家族は何を思うのか 食卓において彼らの思いが交錯する 果たして彼らの行きついた結論は、というあらすじ 答えを出しにくく、叫びたくなるほど悩ましい状況だが エモーショナルに感情を煽ったりしないのが ユニークだ 軽めのコミカルな場面を挟んで、逆に場を緩ませ また、劇中のBGMは全く無くすことで わざわざ静かに、出来るだけたんたんとを見せる 会話もゆったりとして言葉も多くない 感情は沈黙という間を使って、さりげなくさりげなく滲み出る 「ソーシャル・ネットワーク」 のような 言葉を多くしたハリウッドらしく激しい映画とは対極 悠然とした大河が流れる、大陸的な表現方法が 彼らの複雑な場に置かれた苦悩を、じっくり見せてくれる また、食卓という場を使って心の変遷を写すのも面白い 言葉が常に正しく、正直な感情を表すとは限らない その情景を、感情の象徴と意識して見ると それは言葉よりも、ずっと雄弁だったりする ただメリハリには乏しく 起伏が激しいドラマチックを期待するとガッカリだろう 個人的には、こういう比喩的で行間を読ませる表現は好みだけどな 肝心のお話はとても考えさせられる 生き別れたイェンションが持つのは 続けられなかった生活に対するある種のスリル 国民党側で戦った彼は 元妻と生き別れるという絶望を持った やり直したい、という欲求はよく判る 彼女を支えたシャンミンが持つのは 暖かい家族を作り上げてくれているというリアル 共産党側で戦った彼は 国民党兵士の元妻を娶ることで出世を諦めた それに恩着せることなく、ただ彼女の幸せを願う 選択を迫られたユィアー 個人ではどうしようもない境遇 そこに置かれてしまった苦しい結果のやるせなさ 歴史に翻弄された彼らへのツライ現実がイタすぎる 上海の下町から近代マンションへの移行期にある家族 その最中に降って湧いた家族の問題 シャンミンの家族は内戦を知らず、三人の苦悩を理解できない それでも、目の前にある問題は現実だ 何らかの結論を出さなくては、この先に進めない それは、単に家族のあり方を問いかけるのではなく 近代化へと急成長をしている中国 その過去の負債の清算、そしてこれからの在り方を象徴しているようだ 今までの負の歴史を隠すのではなく、真っ直ぐ受けとめ 且つこれを背負って、これから生きていく決意が必要だ そんな断固たる覚悟を、複雑な状況はユィアーに迫っている それは近代化を進めていく途上で 中国という国が求められる過去への姿勢ではなかろうか 悩んだ末にユィアーは逃げることなくごまかさず 正面から悲劇に向き合い、つらい決断を下す 正しかったかどうかは、当人にすら判らないかもしれない またどちらを選択しても、痛みは必ず伴うのだ それでも、心底悩んで選択をすることが 彼女が果たさなければならなかった誠意だろう この家族のおかれた状況 これが、中国の抱える問題の象徴としたら いったいどんな風に向き合って行くのだろうか この、静かながら饒舌な映画によって そんな風に深読みをさせられてしまった

  • psu********

    4.0

    ネタバレ多分、女性のほうが理解しやすいかも。

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • ton********

    4.0

    食卓は人と人との潤滑油

    ぜんぜん興味をひかれる映画ではなかったのですが たまたま試写会が当たったので鑑賞 絶対にみるはずのなかった映画に 巡りあえるチャンスをくれる試写会 ものは試しで色々応募してみるものですね めったに中国映画なんて観ないから 映画序盤は言語を聞くのに慣れるのに苦労し なおかつ非常にゆったりとしたテンポの撮り方に やや退屈を覚えたところもありました しかし 中盤からはコメディーチックなところも増え 此方が映画のリズムをつかめてきたのもあってか どんどん面白くなっていきました Yahoo映画の解説では 家族とはどうあるべきかを問い掛ける人間ドラマ と書いてありますが それ以上に 数十年前に生き別れになった元夫 数十年を共に過ごした夫 そしてその妻の三角関係のほうが印象的でした 最初は現在の夫である ルーさんが可哀想でしかたなかったんだけど 生き別れになった夫の境遇と人柄を知るうちに どちらも居た堪れない気持ちになり 生き別れになった元夫に傾倒する ユィアーさんの気持ちも 「タイタニック」とかで感動した女性の方は すごく分かってやれるのじゃないかな? 男目線、主にルーさん目線で見てた自分は けっこうイライラさせられましたが(笑) 物語の始まりは食卓で 映画の終わりも食卓で とりあえず食わなきゃ何も始まらねー というルーさんの口癖を体現させるがごとく 映画は食卓を通して人々を描いている 良い方向にも悪い方向にも 人と人の関係における食卓というのは 大きな意味がある 何かを祝ったり 何か悪い出来事を告げたり でも、どちらにしろ 腹が減ってちゃ、面と向かってなくちゃ 人と人は本当の気持ちでぶつかり合えない お腹を満たして、相手と向かい合って 始めてまっさらな気持ちでぶつかり合うことが出来る そんな食卓の良さ 温かさが映画から伝わってきました その他にも 何か色々とメッセージが感じられる部分もあったんだけど いまいち自分には届きませんでしたね 届かないというか 自分のキャパでこの映画が理解しきれなかった というだけかもしれませんが・・・ まぁ、何かよくわかんないけど 見終わった後は満足感に溢れていたので きっと良い映画だったのだと思います 人におススメできるか?と言われると 自分でこの映画をちゃんと消化できてないので 何とも言えないのですが 興味がある人は見て損はない映画だと思います

  • gen********

    4.0

    滲み込むような鑑賞後感

    アクションも、合成も、おそらくCGも、ありません。 美人のヒロインもいませんが、 予告を見て、観に行くことを決めていました。 激しいセリフの応酬でなく、これみよがしの間でもない。 あざといハラハラのエピソードでも、泣かせのシチュエーションでもない。 噛み締めて、映画の中に入り、自然に感情が伝わります。 振り返るだけではなく、今、中国の抱える暮らしの変化も自然な形で語られます。 予定調和かもしれませんが、ストーリーに納得します。 気持ちのやり取り、愛情の確認、生活、時間の経過・・・ 役者の力量、それを活かす演出。 懐古趣味といわれるような矮小さとは違う映像。 窓の外から聞こえる生活音、隣室の音が効果的です。 滲み込むような鑑賞後感が残りました。 ゆっくり映画を見られる方にお勧めします。

  • xi_********

    4.0

    「食事」に移ろう、老人たちの心情

    本作は10年に製作された中国映画で、国共内戦の際に中国と台湾に生き別れた夫婦の問題を採り上げた、謂わば「中国版離散家族」を描くヒューマン・ドラマです。 監督の王全安(ワン・チュエンアン)は、世界的に高く評価される中国第六世代のひとり。00年の処女作『月蝕』ではモスクワ映画祭審査員賞を、07年の『トゥヤーの結婚』ではベルリン映画祭金熊賞(グランプリ)を獲得しています。賈樟柯(ジャ・ジャンクー)や婁燁(ロウ・イエ)など方向性を見誤っている(と感じる)同世代の監督に比べ、物語に真摯な王全安の演出は、個人的には注目していました。 本作も、前作の『トゥヤーの結婚』同様に特殊な状況に置かれた家族(夫婦)間の感情を描く映画で、物語は、内戦に敗れて台湾へ逃れたひとりの男が、上海で生き別れた妻へ宛てた手紙に幕を開けます。 上海に暮らす女性・喬玉娥(盧燕)の下に、一通の手紙が届く。孫娘(莫小棋)が読み上げるその手紙の差出人は、50年以上前の国共内戦時に生き別れた玉娥の夫・劉燕生(凌峰)。台湾人の妻を失くした彼は、今回、台湾へ逃れて以来となる上海を訪れ、玉娥と再会したいと言う。長女(馬暁晴)と次女(金娜)はこれに大反対し、燕生との間に出来た長男(郁白楊)は感心を示さない。だが、戦後の混乱期に玉娥と長年連れ添った陸善民(徐才根)だけは、意外にも燕生を歓迎しようと言うのだが・・・。 この映画、秀逸なのは王全安(監督兼任)と金娜(次女役で出演)による脚本で、特筆すべきはその人物造形。 幾つかのレビューでも語られていますが、登場人物の心情は、こちら(観る人)の理解を超えるものでしょう。老いた燕生は妻(台湾で娶った女性)を失い、かつての妻(玉娥)に想いを馳せ、彼女を台湾へ連れ帰りたいと欲する。その玉娥も、現在の夫(善民)に感謝の気持ちこそあれ、そこに愛はなく、子供への責任感から連れ添って来たと言い出す。そして何よりも一番複雑な立場の善民が、一切の逡巡も見せずに「行きなさい」と言うのは、「さすがにそれはないだろう」と、思わず怒りに近い感情を抱きました。 結論から言えば、どうも私は、王全安と金娜(ジン・ナー)に弄ばれたようです(笑) 上海を訪れた燕生は善民の好意もあって、劇中、ずっと彼の自宅に投宿します。そこで繰り返し描かれるのが、この映画の原題でもある『圑圓(一家団欒)』。日本にも「同じ釜の飯」と言う表現があるように、「食事」を共にすることで感情が通うようになると言うのは、きっと洋の東西を問わないものでしょう。 本作の物語は、この普遍性を巧く利用し、繰り返し描かれる「食事」の場面の度に、登場人物の内面(胸中)を少しずつ明かしていきます。それが最も巧く、そして納得させられるのが、離婚のために結婚証明書を取りに行った日の「食事」。善民が自分の人生を大いに愚痴るこの場面は本当に秀逸で、「やっぱりそうだよなぁ」と、映画前半の歯噛みする想いを彼(善民)と共有して来ただけに、心から共感してしまう場面でした。 もうひとつこの脚本が巧かったのは、名女優・盧燕(リサ・ルー)が演じる玉娥の心中。映画の前半では理解し難く映る彼女の心中も、「食事」を重ねる中で徐々に明かされていきます。この巧みな描写は、恐らく、女性である金娜の功績。彼女は、「今の夫(善民)は良い人だが、愛するのは生き別れた夫(燕生)」と言う。聞けば、燕生との結婚は祝福されず、周囲には大反対されてのものだったのだとか。そして、善民とは半世紀ほども連れ添ったのに、燕生との結婚は1年程度。私は男なので完全に理解しているとは言いませんが、それでも、この辺までくれば何となく理解出来ます。あまりにも早くに終わった結婚生活ゆえに今もその想いを抱き続けるのだろうし、祝福されない悲劇の結婚だったからこそ、今もその愛を忘れられないのではないか、と。 盧燕、凌峰(リン・フォン)、徐才根(シュー・ツァイゲン)ら三人の老俳優は、貫禄の名演。物語終盤、それぞれに決断した三人だけの「食事」の席で、彼女が「天涯歌女」を謡う場面はこの映画のハイライトです。 玉娥と燕生、そして善民。 すぐには理解出来ない三人の心情を、「食事」を通じ、静かな演出の中で語り尽くす王全安。『再会の食卓』は、一見起伏のない物語を、実は巧みな人物描写の中で語り明かしていく、味わい深い映画。 中国では過去にも同じ題材(中台離散家族)の映画が数本ありましたが、同種の映画なら、私は、この映画をお薦めします。王全安が描くのは、老いたる登場人物たちの静かな心情の変遷。それが、この映画の見所です。

  • いやよセブン

    4.0

    国民党と共産党

    1949年、中国の内乱は、蒋介石率いる国民党軍が毛沢東の共産党人民解放軍に台湾に追いやられることで決着が付く。 このとき、台湾に逃げた兵士は本土に残した家族と離れ離れになり、残された家族も白眼視され、文化大革命では辛い目に遭う。 中国政府がこれら兵士の本土帰還を認めたのが40年経ってからで、この映画は、残した妻に会いに来る元兵士を巡る複雑な感情の揺れを描く。 元兵士は台湾で結婚し、子供もいたが妻は死去、元妻を台湾に連れて帰りたい。 元妻も別の男と結婚し子供や孫がいるが、唯一愛した男との再会に心が動く。 今の夫は、そんな妻の様子から残り少ない人生を好きなようにさせたい。 登場人物の心情がよく伝わり、正解のない状況が切なさを募らせる。

  • ********

    4.0

    食べる夫と刻む息子

    2010年。ワン・チュアンアン監督。共産党による国家建設で台湾に逃れた国民党の兵士が、離れ離れになった妻を訪ねる。お互いに別の伴侶を得て子供も育ったものの、忘れられない恋は数十年経ってどうなるのかという話。妻の今の夫が二人の意志に任せようとするためわかりやすい三角関係にはなっていません。お年寄りが三人集まって「みんな苦労したね」というのを確認するだけ。 いったんはともに台湾に帰ると決めた妻が、やはり今の夫と暮らし続けることを決めるのですが、その決断の揺れに焦点が当たってドラマティックに盛り上げられるわけではない。かといって、元の夫との間の子供、今の夫との間の子供、さらに恋人とうまくいってない孫娘、という家族の複雑な関係が群像劇的に描かれているわけでもない。「変わりゆく中国で家族像も変わる」という散々描かれている「物語」を一歩もでない。 とはいえ、食べるのが好きな今の夫が酒樽を抱え込むようにして座る食卓とか、いきなりやってきた実の父親を認められない息子がむっつりと包丁でモノを刻むリズムとかは悪くない。それなりに出演場面が多い孫娘のプライベートがもっと出てくれば、昔と今の対比になったのに残念です。

  • shi********

    3.0

    発展と開発の陰に消えゆく絆。

    第二次世界大戦終結後の1946年、中国では毛沢東率いる共産党軍と蒋介石率いる国民党軍の内戦、国共内戦が再開された。 1949年、共産党による中華人民共和国が成立し、国民党軍は台湾へ退去する。 その混乱の際、多くの家族が生き別れとなった。 その台湾から数十年ぶりに帰国した夫。 妻は中国で家庭を築いていた。 妻を連れて台湾に帰りたいと申し出る。 妻の子供たちは当然猛反対なのだが、現在の夫はその申し出を受け入れようとする。 しかしやはり彼の想いも複雑で・・・。 まず特筆したいのが長回し。 家族が揃った食卓、3人の食卓、とにかく長回しの1ショットが目立つ。 その撮り方はもちろん、演技も賞賛に値するが、その緊張感、閉塞感が心地良かったとは言えない。 つまりやはり少々退屈感を得てしまった。 また、時代背景も少々疑問。 帰国事業が開始されたのは80年代末。 しかし本作の時代設定はつい最近。 携帯電話が普及し、リニア高速鉄道が走り、都市はどんどん開発されている。 終戦後50年以上経過してしているわけで、2人の年齢は75~80歳位なのだろうが、それにしては若い。 引き裂かれた遥か過去の愛と、長年培ってきた家族愛と絆。 テーマとしては悪くないが、その葛藤が感情的に表に出ることはほとんどない。 とんでもない申し出を前提にしながらも、お互いに気を遣いながら過ごす。 その想いはやがて食卓で、酒と歌の手を借りてあらわになってゆく。 面白かったのは妻が現在の夫と離婚手続きをしようとするところ。 混乱期に出会った二人はいわゆる事実婚で、正式な夫婦ではなかったのだ。 だから離婚しようにもできない。 そこで2人は離婚をするために正式に結婚をする。 さあめでたく離婚しようと手続きに向かうが・・・。 形式上の手続きなのだが、これが彼らの心にさざ波を起こす。 彼らはどんな決断をするのだろうか・・・。 経済発展と開発に沸く中国。 しかしその陰には、まだ歴史が暗い影を落とす。 だがその時代を生きた人々にとって、それは「歴史」ではなく、「過去」なのだ。 開発によって住居は豪華に、生活は快適になっていくが、失われていくことも多い。 あと何年かすると彼らが自ら語る「過去」も、語り継がれる「歴史」となっていくだろう。 そしてこれから、あらゆる意味で大国となる中国の、新しい「歴史」が作られていく。 それが平和なものであることを願ってやまない。 今後中国の発展が世界の情勢を変え、それは恐らく日本にとって厳しいものになるであろう。 そのあたりは本作内容とはあまり関係ないので、また別の機会で述べることとしよう。

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