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アンチクライスト
2011年2月26日公開

アンチクライスト

ANTICHRIST

R18+1042011年2月26日公開

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4.0

ネタバレ無性に『なまいきシャルロット』が恋しい

 …あらすじは、解説のとおり。  プロローグで、夫婦のセックス中に子供が窓から転落するシーンが超スローモーションで描かれ、これはなかなかの作品になりそうだなと期待大にして観始める。  その後、妻(シャルロット・ゲンズブール)は子供を失くした失意から精神に変調を来たし、セラピストの夫(ウィレム・デフォー)から治療を受けることになり、恐怖の根源を探すべく、かつて暮らしたことのある「エデン」という村に赴く。  この前半部分での妻の罪の意識に苛まれる演技だけでも凄まじいのに、後半は一気に怪奇の世界へ雪崩れ込む。  妻が夫の脚に穴を開けて砥石をボルト締めにしてしまい、夫は隙を観て逃げ出したが、それを探す妻の狂気の演技がまた凄まじい。  極めつけは、最後の場面で妻が夫の〇〇を××し、それだけで終わらず自らの〇〇を××してしまうシーンには呆気にとられてしまった(局部付近のシーンになると、ボカシが大き過ぎて何をしたかは想像に過ぎない)。  キリスト教には何の縁もないオラッチだが、何をもってタイトルが「アンチクライスト」なのか見当がつかないものの、このシーンは、「エデン」には男も女もセックスもいらない、そうすれば子の誕生もない、などと勝手に解釈してしまった。  いずれにしても、評価の別れる作品であることは言うまでもないが、第62回カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞したシャルロットの熱演が圧巻であることは間違いない。  序盤では、ボカシの大きさに不平不満をつのらせていたが、最後の〇〇××シーンはボカシの大きさに救われた感がしないでもない。  本作を観た後で、無性に『なまいきシャルロット』が恋しくなった作品でもあった。

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