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ファンタスティック Mr.FOX (2009)

FANTASTIC MR. FOX

監督
ウェス・アンダーソン
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3.70 / 評価:340件

解説

『チャーリーとチョコレート工場』などの原作者として知られるロアルド・ダールの児童文学を、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』のウェス・アンダーソン監督がストップモーション・アニメで映画化。泥棒の父さんギツネ率いる動物たちと人間との攻防を通して、自分らしく生きることの大切さをユニークに描き出す。ジョージ・クルーニーやメリル・ストリープなど豪華な俳優陣が人形の声を担当。パペットたちのアクロバティックなアクションにとぼけたユーモア、こだわりの美術や音楽に彩られ、子どもだけではなく大人も楽しめる一作。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

妻ギツネの妊娠を機に泥棒稼業から足を洗ったMr.FOX。親子3人、穴ぐらでの安定した生活から丘の上の大木の家に引っ越したことから、Mr.FOXは近所に住む農場主3人の家に盗みに入ることを思いつく。しかし、大事な家畜や食べ物を盗まれた農場主たちはキツネを追い込むことに。Mr.FOX一家と仲間たちは結束し、穴を掘って逃げようとするが……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2010 Fox and its related entities All Rights Reserved
(C)2010 Fox and its related entities All Rights Reserved

「ファンタスティック Mr. Fox」人類の誕生から未来まで、果てしないスケールの時間が詰まっている

監督のウェス・アンダーソンと本作の主演ミスター・フォックスとが握手している写真を見た。もちろんフォックス氏とは撮影に使われた狐の人形で、そのサイズも監督の肘から先くらいしかないのだが、見ていると何だかそのままふたりが話し始めそうな気分に襲われる。人形がリアルだから、ということではない。理由はただひとつ。この映画を見たから。

原作は「チャーリーとチョコレート工場」のロアルド・ダール。泥棒狐のフォックス氏の物語だが、動物たちの物語ということではなく、あくまでも人間社会を動物社会に置き換えて描かれた寓話である。「置き換え」というより「一体化」と言った方がいいかもしれない。「作り物」と「生身」の融合が、そこでは起こっているのだ。

例えば「トイ・ストーリー3」や「アバター」のCGの奇妙な生々しさを思い出してもいい。実写の映画よりCGで描かれたモノたちの動きと表情に、忘れかけていた親密さを覚えなかっただろうか? ペットを見るような親密さではない。私たちがかつてそうであったものが不意に未来世界からこちらに向かって何かを語りかけてくるような、そんな根源的でもある未来からの懐かしい呼びかけが、そこにはあったように思う。単なる狐が主人公の人形アニメーションではあるが、そこには人類の誕生から未来まで、果てしないスケールの時間が詰まっている。(樋口泰人)

映画.com(外部リンク)

2011年3月18日 更新

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