2011年8月6日公開

一枚のハガキ

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一枚のハガキ
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

太平洋戦争末期、中年兵として招集された啓太(豊川悦司)ほか仲間99名の運命は、上官によるくじ引きで決定した。仲間の定造(六平直政)はフィリピンに送られることになり、戦死を覚悟した彼は啓太に妻の友子(大竹しのぶ)が書いた一枚のハガキを託す。もし彼が生き延びることができたら、妻にハガキは読んだと伝えてくれと頼まれ……。

シネマトゥデイ(外部リンク)

作品レビュー(115件)

切ない22.0%悲しい14.0%泣ける10.7%笑える10.7%コミカル10.3%

  • izu********

    1.0

    掃除係?

    以前に撮り溜めしていた映画を観る。 終戦間近な時に宿舎?の掃除係?みたいなのがあったのが信じられない。大竹さんの演技が気になって話入れなかった。

  • zza********

    5.0

    新藤監督らしい

    戦争批判がテーマだが新藤監督らしい簡素な表現とユーモアは現在も生きていた。 ある意味、この映画は現在ではダサいと言われてしまうだろうが、年齢を重ねてから観るとわかる要素がたっぶりあり感動します。

  • アニカ・ナットクラッカー

    5.0

    大竹しのぶの逞しさが心に残る

    新藤兼人監督作品のレビューを書くのは「花は散れども」以来2作目だ。今回取り上げるのは2011年に公開された『一枚のハガキ』。新藤監督が99歳の時に発表した遺作であり、この年のキネマ旬報ベストテンで日本映画の1位に輝いている。新藤監督は脚本家からスタートした人で、監督した映画以外にも「事件」「ハチ公物語」など数多くの話題作の脚本を手掛けている。 今このレビューを書いているのは8月16日で、終戦記念日の翌日となるが、当時日本だった樺太でソ連軍の侵攻を受けたのは昭和20年の9月であるという。厳密にいうと終戦記念日の時点で戦争が終わっていない地域もあったのだ。当レビューを書くのに遅すぎるという事はあるまい。 終戦記念日で思い出したが、両親と話している時に太平洋戦争の話題になった事がある。父が言うには「アメリカ軍は戦争が終わると爆弾をサイパン島から本土に戻さないといけない。それだと手間がかかり爆弾を使い切ってしまおうというので、終戦記念日の直前に田舎の小さな町までが大規模な空襲にやられてしまった」との事であった。 『一枚のハガキ』には空襲の場面として原爆投下の実写映像が出てくるので、あながち無関係な話ではない。あとちょっとで終戦という所で、空襲のために命を落とした人も多かったはずだ。そういう人たちの無念に思いを馳せてみるのも一興であろう。新藤監督は2012年に満100歳で亡くなっているが、戦争をリアルで体験した人の話が聞けるのもあと何年もないのだろう。 私は本作に対して苦い思い出がある。上映初日に観に行こうとテアトル新宿まで足を運んだが全席売り切れで、泣く泣く諦めてシネコンで他の映画を観た。上映初日はスタッフ・キャストの舞台挨拶がある事を念頭に入れていなかった。新藤監督の前作「花は散れども」も上映初日に有楽町で観たが、この時は座って観られたので油断していた。 本作の出演者は「花は散れども」とかなり共通している。主役が豊川悦司に大竹しのぶというのは共通しているが、他に重要な役柄を演じるのは六平直政がいる。六平は「花は散れども」では村長まで出世するという、劇中で唯一成功の階段を上る人物を演じていたが、本作では大竹しのぶの奥さんを残して冒頭で戦死してしまう。彼の死をもって物語はスタートするのである。 他に前作と共通する出演者を挙げてみると川上麻衣子。彼女は前作では主役級の扱いだったが、本作では復員したトヨエツの元妻であり、ストリップ劇場の踊り子をやっていた。川上自身が踊る場面はないが、ストリップの場面で流れるのは並木路子の「リンゴの唄」。これには不謹慎ながら笑ってしまった。前作で川上の旦那であった柄本明も忘れてはいけない。 大杉漣も両方の映画に出演している。前作では被ばくして顔に痛々しいケロイドが残る可哀想な人物だったが、本作は戦後も無傷で生き残り、未亡人となった大竹しのぶに横恋慕する村の実力者になっていた。嫌味な人物だと思っていたら大竹をめぐってトヨエツと大喧嘩を繰り広げ(吹っ飛ばされた方が画面の左右を横切っていくのがおかしい)、最後にはトヨエツと大竹を祝福する側に回る。二人の門出への手向けという事で、大蛇のハリボテをかぶって本格的な舞を披露。大竹もそれに応じて大蛇の首を討ちとるパフォーマンスを見せる。本作の中で数少ない華やかな見せ場を作ってくれた。 「今日はお祭りですが、あなたがいらっしゃらないので何の風情もありません」。タイトルにもなっている『一枚のハガキ』に書かれた文面だが、祭りにはこの「大蛇の舞い」も登場したに違いない。 戦時中の窮屈な市民生活を描いた場面といえば「おめでとうございます!○○さんに召集令状が来ました」と告げる場面。万歳の掛け声に送られて出征していくが、次の場面では白木の箱に入って帰ってくる(遺骨とは言っても乗っていた船が沈んだので骨は入っていない)。家族が嘆き悲しめるのは誰も見ていない家の中だけ。この手の場面を見るたびに「まったく、何がおめでとうだよ」と腹が立つ。 本作は戦争映画ではあるが戦闘場面はない(あえて言えばトヨエツと大杉の喧嘩が戦闘シーンなのか)。兵隊が行軍するシーンはあるが銃を撃つシーンはない。家が焼け落ちるシーンはあるが空襲によるものではない、という異色の映画である。あるのは家族や伴侶を次々と失いながら、誰に怒りをぶつけることもできない庶民の悲しみである。 クジ運の強さで生き残ったトヨエツは、日本を離れて南米に移民しようと考えるが、これについて大竹と語り合うシーンはちょっとワクワクした。小さい頃アマゾンの軍隊アリとかピラニアといった怖い生き物についての本を怖がりながら読んだ記憶と重なったのだ。結果的に南米行きは取りやめになるが、未知の新天地で頑張る二人の姿もちょっと見てみたかった。

  • もふもふ

    5.0

    伝えたかったのは、戦争の現実

    観るのにしんどい映画。 だけど新藤兼人が伝えたかった事は解る。 大竹しのぶは凄い。 ぐちゃぐちゃ私が言うより、観て下さい。

  • fg9********

    3.0

    多少風情が損ねられた

     …巨匠新藤兼人監督が100歳真近に撮った遺作ということもあり、評判は相当に高い。  あらすじは解説のとおりだが、戦地に赴こうとする夫に、ある日妻から一枚のハガキが届く。  その文面は、  「今日はお祭りですが、あなたがいらっしゃらないので、何の風情もありません」というもの。  この内容からも今後の期待度大であったが、夫が村人から万歳三唱で送られて出兵したと思ったら、アッと言う間に戦死して白木の箱に納められて戻って来たシーンには、丸でコメディでも観ているような気持ちになって唖然としたが、大竹しのぶの演技に魅せられて気を取り直して再び観始める。  しかし、映画を観ているというよりは演劇を観ているような気分に陥り、大竹しのぶ(普段は好きな女優なのだが)の演技も演じ過ぎというか大仰に感じられて、多少鼻に付き始める。  戦争の残酷さ、愚かしさ、また、籤で人の生死が決められた馬鹿らしさなどは十分伝わって来たが、婚礼の儀式?での意味不明の大蛇の舞のシーンには興醒めしてしまった。  悪くはないのだが、演劇っぽい作品はどうにも自分の性分とは合わず、「何の風情もありません」とまでは言わないまでも、多少風情が損ねられたので☆三つとした。

スタッフ・キャスト

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豊川悦司松山啓太
大竹しのぶ森川友子
六平直政森川定造
柄本明森川勇吉
倍賞美津子森川チヨ
大地泰仁森川三平
大杉漣泉屋吉五郎
川上麻衣子松山美江
津川雅彦松山啓太の伯父・利ヱ門
絵沢萠子利ヱ門の女房
渡辺大下士官
麿赤兒和尚

基本情報


タイトル
一枚のハガキ

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日

ジャンル