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一枚のハガキ
2011年8月6日公開

一枚のハガキ

1142011年8月6日公開

abu********

4.0

新藤監督の最後の作品

他の方も言われている通り、舞台を見ているような感じの作品でしたね。 良くも悪くも、とても素直で直球な作りでした。 それはすなわち、戦争がもたらす悲しさ、悲惨さ。その一点。 新藤監督の最後の作品となりましたが、彼が映画で伝えたかったものは 終始一貫してましたね。 翻弄される人たち、特に友子さんにとっては実に痛ましいストーリーと なってるんだけど、でも単に悲しいだけの映画ではなく、ところどころ笑える、ある意味ではコメディのような仕立てにもなってるわけです。 それはたぶん、戦争という過酷な経験に比べればそれ以外のことはたいしたことないんだよ、とか、あらゆる生き様において人間はとても愛らしい生き物だよ、とか、生きてさえいれば、必ずいいことあるんだよ、とか、そういう ポジティブなメッセージを伝えたかったんだなと思います。 友子さん役を演じるには、大竹しのぶではおばちゃんすぎるのでは? という気もするけど、なかなか若い人でこの役を出来る人はいなかったのかも。なんにせよ、新藤さんの遺作として、希望を感じられる結末であったのはとても感慨深いです。

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