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GANTZ: PERFECT ANSWER (2011)

監督
佐藤信介
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3.40 / 評価:2,004件

解説

「週刊ヤングジャンプ」の奥浩哉の人気コミックを実写映画化したSFアクションムービー『GANTZ』2部作のクライマックスとなる後編。死を迎えた男女たちが黒い謎の球体“GANTZ”に召集され、“星人”と呼ばれる強敵たちとの戦いを繰り広げる様をダイナミックに描く。二宮和也と松山ケンイチの日本を代表する若手俳優が主人公を演じ、吉高由里子や田口トモロヲなどバラエティー豊かな俳優たちが集結。激しいアクションと、原作とは異なる映画版オリジナルのラストは必見だ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

死を迎えるその瞬間、黒い謎の球体“GANTZ”に呼ばれた男女たち。幼なじみの玄野(二宮和也)と加藤(松山ケンイチ)もまたGANTZに召集され、“星人”という異形の者との戦いを強いられていた。玄野は戦いの中で生き抜くことを選び、加藤は暴力と戦いを否定する。そして、終わりのない戦いの過程で、2人はある選択を迫られる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)奥浩哉/集英社 (C)2011「GANTZ」FILM PARTNERS
(C)奥浩哉/集英社 (C)2011「GANTZ」FILM PARTNERS

「GANTZ PERFECT ANSWER」虚構の世界で生かされた者たちの最後のバトル

 死の瞬間に召還されたバーチャルな世界で、邪悪な異形の生き物を倒す戦いを強いられる。そんな初期設定さえ受容できれば、前作は次第に生きる力が呼び覚まされる人間ドラマとして、あるいはバトルアクションとして、均衡を保った快作だった。完結篇は原作から遠く離れていく。敵の姿は人間となり、戦う者たちの謎を追うミステリーが進行し、共闘するはずの仲間は敵に回って、愛する者の命に関わるミッションまでもが下される。

 ガンファイト×殺陣×ワイヤーワーク。CGと肉弾戦を融合させ、日本映画離れしたアクションは目を見張る。とりわけ地下鉄と市街地でのスピーディーなバトルは、物量も速度も申し分ない。しかし映画版の独自性にこだわり、見せ場を満載にした戦略は仇となった。多数のキャラクターの関係性は未消化のまま、設定の多すぎるアクションRPGと化していくのが残念だ。仮構された世界に裂け目が生じ、現実世界が侵蝕され混乱していくというプロットを中心に脚本を整理しなければ、この物語に没入することは難しい。

 虚構の世界があればこそ生かされた者たちの運命――このモチーフが急速に色褪せて感じるのはやむを得まい。3・11以降、この国は異なるフェーズに移行してしまった。フィクションの中で世界の終末を仮想体験しなければ、生死を実感できなかった時代が終わりを告げている。それは、ファンタジーが過酷な現実の中で効力を失っていることを意味するのだろう。(清水節)

映画.com(外部リンク)

2011年4月13日 更新

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