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少女たちの羅針盤 (2010)

監督
長崎俊一
  • みたいムービー 35
  • みたログ 243

3.34 / 評価:114件

禁じ手です

  • derzibet さん
  • 2011年5月22日 21時29分
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

正直、期待はしていませんでした。福山の観光宣伝映画になってしまうのではと危惧しておりましたが、そのようにはならず、十分に楽しめました。

物語は、二層構造で四年前に一世を風靡した女子高生劇団”羅針盤”の設立とその活躍の物語と劇団メンバーの死を巡る謎を四年前と現在のネットドラマの撮影現場とを行き交えながらに織りなされています。

始めに登場するネットドラマに主演する女優。劇団”羅針盤”のメンバーらしいのですが、誰だか分かりません。この女優がメンバーの死、すなわち、殺人に関与したようですが、謎のままに物語は過去に戻ります。

ここからは青春ドラマです。学校の演劇部の先輩や顧問と衝突した瑠美(成海璃子)は自分たちで劇団をつくってしまいます。ちなみに、この劇中劇は観ていて恥ずかしいです。この劇団がストリートで人気を博し、やがては大舞台に・・・。

少女たちの愛情・友情・家庭問題などの葛藤を交えつつ描いてゆきます。そんな中、蘭(忽那汐里)の映画のオーディションの付き添いで東京に行ったかなめ(草刈麻有)がオーディションを受けていないのに主役に抜擢されてしまいます。この大抜擢のあとかなめはレイプ事件に巻き込まれ、命を絶つのですが、この死を巡る謎がもう一つの物語となります。

かなめの死は殺人なのか?殺人ならば犯人は誰なのか。物語では始めから殺人者が”羅針盤”のメンバーの関与を示唆しております。そして、何より決定的なのはかなめが映画主演に決まった後に劇団のメンバー四人が公園のブランコの前で話をしたのちに四人でブランコに乗るのですが、ここで、誰だか分からないがブランコの鎖を強く握りしめた右手のアップ。メンバーの誰かがかなめの映画主演を快く思っていないの分かります。しかしながら、この中には犯人はいません。犯人はかなめの姉でネットドラマの主演の女優も彼女です。

良くできた推理ものには意外な結末に、推理できずとも心地よさを感じさせるのですが、ここまで、露骨に犯人が”羅針盤”のメンバーであるとのサインを出しながら違いましたでは、観るものを侮辱するにも程があります。個々の演技の素晴らしさやテンポの良さ、青春ものと推理もののバランスの良さなどが、この演出ですべて台無しです。後味の悪さのみが残ります。

殺人の動機やその殺人を巡るトリックも浅く、陳腐なものです。そして、犯人であるかなめの姉を追い詰めるシーンも、いわばサスペンスドラマ崖のシーンさながらで苦笑を誘います。

とはいえ、不満は残りますが十分に楽しい時間を過ごせました。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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