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アメイジング・グレイス (2006)

AMAZING GRACE

監督
マイケル・アプテッド
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  • みたログ 756

3.88 / 評価:322件

我々がサルで 彼らが人間だった

  • ぼんおう さん
  • 2019年10月14日 18時27分
  • 閲覧数 818
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

(レビュータイトルはアルバート・フィニー演じる、奴隷貿易に加担したことを悔いてアメイジング・グレイスを作詞したジョン・ニュートンの台詞より)

他のレビュワーさんも書かれている方が居ますが、時系列が分かり難く、あらすじを記した外部サイトと行ったり来たりしながら観てました。
そういうことができなかった劇場公開時の鑑賞者や、ネット環境のない人にはキビしいかなと思ったので星をひとつ引きます。

本作は奴隷貿易廃止に尽力した始祖たちの軌跡を描く映画で、私もそのつもりで観始めましたが、観ているうちにウィルバーフォースに、このレビュー投稿時点で(特にネット上の自称「まともな」人たちに)上から目線で叩かれまくっているグレタ・トゥーンベリさんが重なりました。

“どうやら若き友人は
 自分の国を破滅させる
 長期計画をお持ちらしい

 もし奴隷がいなければ
 大農園は成立しない
 農園がなければ
 財源はどこに求める?
 かの友人は
 考えないのだろうか”
(奴隷貿易廃止を訴える、ヨアン・グリフィズ演じるウィルバーフォースに反論する、キアラン・ハインズ演じるタールトン卿)

ウィルバーフォースが彼を煙たがる「既得権益」の受益者たちによって、何度も何度も法案を潰されたように、彼女の訴えもまた、潰されるのか。

先達たちの尽力により奴隷制度はなくなりました。が、英国も、奴隷貿易を行っていた全ての国々も、タールトン卿が指摘したように「破滅」してはいません。

“今度こそ失敗は許されない
 ゲームじゃない
 まだ自覚が足りない”
(カリブに趣き、奴隷の悲惨な扱いの証拠を集め帰ってきたジェームズ・スティーブン海事弁護士)

ウィルバーフォースたちが20年かけて奴隷解放を成し遂げた当時ほど、現代は時間の余裕は残されていません。
(「今回」は奴隷(一部の人間)だけではなく、例外なく全ての人に、今だけではなく子々孫々にも関わる話)

自称「まともな」人たちは、その行為が取り返しのつかない結果を招いたとしても、ジョン・ニュートンのように「我々がサルだった」とは決して認めないでしょう。

“負けないで もう少し
 最後まで 走り抜けて
 追いかけて 遥かな夢を”

↑懐かしい。。観ているうちに頭の中でこの歌が鳴ってました。
(アメイジンググレイスじゃないんかーい( `ー´)ノというお叱りは無しで)

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