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東大を出たけれど 麻雀に憑かれた男

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3.0

ラストの「楽しかった~」に尽きる

麻雀が好きで麻雀関連の作品をよく観ます。 原作は未読ですがマンガのタイトルは知っていたので、たまたまDVDをレンタルする機会があったので鑑賞しました。 何というか、田舎から都会へ来た男子大学生なら一度は味わったことのある悲哀といいますか、就職することへの疑問やら葛藤やらが妙に懐かしく感じますね~。 もちろん自分はただのFラン大学出身で原作の須田氏は東大なわけですから土俵が全然違いますが、学年は自分が1つ上なので就職氷河期ど真ん中で本当に色々苦労した世代なので共感する部分はあります。 バイトに明け暮れて、帰宅してゲームして朝方明るくなってから布団に入って昼頃に起きて午後の講義に出て夕方から深夜までバイトの毎日を繰り返した20年前の大学生時代がついこの前のように思い出されます。 惜しむらくはその当時麻雀のルールは知っていたが今ほど麻雀が好きではなく(当時は競馬の方が好きだった)、仲間に誘われた時に卓を囲むメンツ要員くらいであった自分が、当時今くらいの麻雀と真摯に向き合えるレベルにいたら、もっと物事の捉え方が変わっていたと思います。 それだけ麻雀ってその真髄に近づけば近づくほど人間的にも精神的にも成長できるんだよね、ホント麻雀てすごいと思います。 作中で須田氏は祖父に麻雀を教わったとありましたが、麻雀プロって家庭麻雀や幼い時に周りに教えてもらった人が多い気がします。そして高学歴も多い。 スポーツでもそうですが小学生くらいから習い、よき師匠の存在ってのはどんなジャンルでも強いもんですね。 自分は高1の時くらいにゲームでルールを知ったくらいで家族や親戚や友人に打つ人が居なかったからルール程度でそこからの進歩が無かったクチです。 さて作品に戻りますが、1時間ほどの短い時間にも主人公須田氏を含め、その周囲の登場人物の説明もちゃんとあり基本は甘酸っぱい青春物語のような感じです。 ただ須田氏がその後どのようにプロ麻雀への扉を叩いたのかの描写が皆無だったのが残念でしたね、本来は2部作にでもする予定だったのかと思うほど尻切れです。 タイトルにも書きましたが、印象的だったのは大学の仲間4人で最後の麻雀を終えた後の役者志望のタイスケ君の「楽しかった~」という一言です。 本当にいい麻雀が打てた後って心から楽しかった~って思えるんです、何というか心が震えているというかシビレてる状態なんですよね、ですからタイスケ君の心底満足した笑顔からのこのセリフが心に残りました。 余談ですが4人の中で折原みかさんが一番いい牌さばきをしてたと思います。 むこうぶちに出演した時は闘牌シーンは無かったですが、プロフィールを読むとプライベートで麻雀をしているらしく、なるほどねという牌さばきでした。 あ~あと車椅子のホームレス?の男性は助けてあげなきゃいかんでしょ。少しは会話した間柄なんだから見て見ぬフリはどうかと。

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