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ステキな金縛り (2010)

監督
三谷幸喜
  • みたいムービー 459
  • みたログ 5,759

3.66 / 評価:3132件

個人的に、きらい

  • cyborg_she_loves_me さん
  • 2020年10月3日 12時23分
  • 閲覧数 420
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

世間で絶大な人気を誇り、評価も高いけれど、私はどの作品を見てもひたすら不愉快なだけでまったく面白いと感じない、という映画作家・ドラマ作家が何人かいます。
 三谷幸喜はその筆頭です。

 もちろん、趣味の問題です。善悪の問題じゃありません。みなさんが三谷作品がお好きなら、存分に楽しまれたらいい。
 ただ私は、2時間22分というこの気の遠くなるような長い上映時間の全部を目の醒めた状態で耐え続けることはできませんでした、というまでの話で。

 もしも落ち武者の亡霊に証言してもらわないと裁判が成り立たないことになったらどうなるか、というアイデア自体は面白いと思います。
 しかしそれは、その同じアイデアを2時間半も延々と見せられてなお面白いと感じ続けられるほどの力があるものではないでしょう。

 せいぜい長くて70分ぐらいの枠の中で、ガッハッハと笑ってサッといさぎよく終わる、ぐらいの話にするならまだよかっただろうに。
 笑いはテンポが肝心。この映画にはそれが欠けている。
 言わせてもらえば、私はこの映画ばかりでなくすべての三谷作品に、テンポが感じられないんですけれど。

 以下個人的事情。
 竹内結子さんの死にショックを受けて、個人的追悼の意味で彼女の出てる映画やドラマを手当たり次第見ているところなのですが、「残穢」「黄泉がえり」「天国の本屋」の次にこれを見て、またしても結子さんが亡霊の役で登場しているのを確認して、なんか考え込んでしまいました。
 こんなふうに、生きてる人たちのところへ帰ってきて「あんたが私を殺したのよ」と言ってやれたら無念はわずかでも晴れるかもしれないけど、結子さんは誰にも言えないどんな思いを抱いたまま旅立っていったのだろう、と想像していたら、この映画と全然関係ないところで、悲しくなってしまいました。

 とはいえ、結子さんは実質、最後の20分ほどしか出てこず、しかもほとんどサングラスをかけてるので、彼女の美貌や演技を楽しみたい人にはこの映画はまったく向いていません。

 というか、「有頂天ホテル」といい「オリエント急行」といい、三谷作品は膨大な数の名優さんたちを湯水のように登場させる結果、主演級の数人以外はほとんど全員チョイ役でしか出てきません。
 当然、そんな短時間の登場では、俳優さんたちの演技の素晴らしさを味わう余裕などあるはずもなく、ただ彼らの「名前」がこの映画に箔をつけるために利用されてるだけ、という結果になっています。

 俳優さんをこんなふうに使う作家を、私は好きになれません。

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