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ブルーバレンタイン (2010)

BLUE VALENTINE

監督
デレク・シアンフランス
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3.61 / 評価:1012件

解説

あるカップルの出会いから結婚、そして破局までを描き、サンダンス映画祭やカンヌ国際映画祭など世界各地の映画祭で注目されたラブストーリー。壊れかけた夫婦には、『ラースと、その彼女』のライアン・ゴズリング、『ブロークバック・マウンテン』のミシェル・ウィリアムズがふんし、過激な性描写や体重増量も辞さない迫真の演技を披露。10年以上も脚本を練り上げたデレク・シアンフランス監督による、愛が終わる痛みを巧みな演出で紡いだ切ないストーリーが胸に迫る。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

結婚7年目を迎え、娘と共に3人で暮らすディーン(ライアン・ゴズリング)とシンディ(ミシェル・ウィリアムズ)夫妻。努力の末に資格を取って忙しく働く妻シンディに対し、夫ディーンの仕事は順調ではない。お互い相手に不満を募らせながらも、平穏な家庭生活を何とか守ろうとする2人だったが、かつては夢中で愛し合った時期があった……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2010 HAMILTON FILM PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED
(C)2010 HAMILTON FILM PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED

「ブルーバレンタイン」恋して結ばれた後に一緒に生きていくことの難しさ

 「愛するとは決して互いに見つめ合うことではなく、一緒に同じ方向を見ることだ」というサン=テグジュペリの深遠な言葉(「人間の大地」第8章)を思い出した。この「ブルーバレンタイン」はまさに、同じ方向を見つけられないカップルの物語だからだ。

 優しくてチャーミング、そしてあくまでもマイペースな夫は、世界と引き換えにしてもいいと思うほど深く妻を愛し、妻だけを見つめている。だが、家庭以外にも自分の人生に目的を見つけたい妻には、夫の眼差しが重すぎる。その眼差しを二人の人生の先にあるものにも向けてほしいのに、妻を愛することで人生を完結してしまった夫は、外の世界へ踏み出そうとしないのだ。

 こんな煮詰まった夫婦の現在と、出会って恋に落ち、結ばれるまでの弾む日々がカットバックで描かれていく。夫の愛すべき人柄、男性経験は豊富だが愛される喜びを初めて知った妻の幸せが、みずみずしい映像とともに胸にしみ込んでくる。それだけに、結ばれた後の人生をどう作っていくか、二人の人間が一緒に生きていくことの難しさが浮き彫りになった。女性が自分の人生を設計する時代にふさわしく、同じ方向を見つめられるパートナーの重要さを実感させる映画だ。その一方で、尽くして仕えて愛してくれる夫も悪くないなんて考えもちらり。オバちゃんになった証拠かな。(森山京子)

映画.com(外部リンク)

2011年4月7日 更新

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