レビュー一覧に戻る
戦火のナージャ
2011年4月16日公開

戦火のナージャ

UTOMLYONNYE SOLNTSEM 2/BURNT BY THE SUN 2: EXODUS

1502011年4月16日公開

けい

4.0

父を思い続け、娘を思い続け、戦火に生きる

お気レビさんの評価が低く、戦争映画は苦手で迷ったのですが、 予告で観た少女の可憐な笑顔にとても惹かれ(前作での回想シーン)、次女の友人にロシア出身者がいるため、少しでもロシアを知りたくて鑑賞。(優待券で鑑賞) 時代は第二次世界大戦中に繰り広げられたソ連とドイツの前面戦争。 両国合わせて数千万規模とされる莫大な戦死者を出した独ソ戦の攻防を、臨場感溢れる映像で見せてくれています。 大地や海が血に染まる苛烈な戦闘スペクタクルが全編にちりばめられていて、ついつい目を覆いたくなるシーンもありました。 ところが、スターリンにドミートリ大佐が問い詰められるシーンではピアノを演奏させ、音楽の変化で感情を探ろうとするシーン。 主人公のコトフの妻がドミートリの恋人となりナ―ジャを匿おうとするシーン。 父の無事を願う娘の思い、父が思い続ける娘への思い。そのためならプライドを捨て、ただただ生き続ける道を選ぶ行為。 可憐な少女が逞しくて優しい女性へと成長する過程。 そのナ―ジャが絶望的なシーンから奇跡的に助かるところや献身的に看護婦として活躍するシーン。 ラストへむけて、死を覚悟した若者の願望を受け入れるシーンなど、何ともいえず情緒あふれるものとして写し出されていく。 豊かな人物描写や人間関係が、ひたすら惨たらしい戦場の悲劇に光を灯すように写し出される。 戦争映画が苦手で、ヒットラーの宿敵スターリンしか名前は判らない自分でも、映像の美しさと重々しさ、戦争の悲惨さが実に見事に胸に届いた作品でした。★5に近い★4です。 16年前に作られた前作『太陽に灼かれて』を早くDVDで観てみたいし、続く3作目『THA CITADEL(要塞)』も絶対に観たいと思えた映画でした。 【 余談 】 さすがに『ヒアアフター』や『唐山大地震』のレビューはもう書けないけれど、今作は戦争映画だと思って観れたので抵抗なくレビューを書かせて頂きました。 この作品は自粛する必要はないと思うし、当時のロシアのを知る事が出来、災害とは別物に感じることが出来ました。本当にリアル過ぎる戦争映画でした。 『唐山大地震』は大々的に試写会を行っていて2回も鑑賞したのですが、全く感動出来ず。 それでも、あれ程の大規模な試写会を行っていたのに、上映出来ず気の毒でならないし・・・どれだけの損害があったのかとても気になっています。 東京では地震の恐怖はまだ抜けませんが、仕事への影響や不況のほうが今はとても怖いです。 ナ―ジャのように強い意志を持って生き抜きたい。。。

閲覧数357