あらすじ・解説
1910年夏、グスタフ・マーラー(ヨハネス・ジルバーシュナイダー)のもとに届いた手紙には、妻アルマ(バルバラ・ロマーナー)への狂おしいほどの愛がつづられていた。ウィーンの作曲家として著名なマーラーと、美しく芸術的才能豊かなアルマは、共に音楽を生み出してきた。精神分析医フロイトを訪ねたマーラーは、愛と苦悩、そして音楽に彩られたアルマとの人生を語り始める。
シネマトゥデイ(外部リンク)
作品レビュー(12件)
- bakeneko
5.0点
ネタバレなんてそっくりなアルマ!
このレビューにはネタバレが含まれています。 - kih********
4.0点
マーラーの作品は取っ付き難い。幸い、その伝記風のDVDがあったので、ま、入門解説書のつもりで観た。そして分かった。偏狭な音楽好きなだけの私には、マーラーは近付き難い。 精神分析の権威フロイトが出て来る。作曲家マーラーは精神分析医のフロイトに相談をする。今でいうカウセリングだろう。音楽家でも画家でも、カウンセリングを受けるのか。 マーラーについては無知だが、フロイトには多少の知識がある。それで私には、フロイトの治療を受けたマーラーということになってしまう。しかし、そんなことってあるのだろうか。 有名な音楽家の場合(研究書、伝記、映画などで見る限り)、愛に生きながら、求愛・失恋・浮気・不倫の行動が大胆で、精神的振幅が激しい。彼らの場合、それが作曲の意欲にもなりモチーフにもなるものらしい。精神・神経科には行かない。そういうものだと思っていた。しかし、マーラーの場合は違っていた(これは予断と偏見の最たるものだろうけど)。 精神分析が無用というのではない。カウンセリングが無力というのでもない。が、精神科の治療を受けつつ作曲ができるのか、というのが素朴な疑問なのだ。 私には楽しい器楽曲があればいい。高度の精神性を要する作品は苦手だ。バロック音楽が鳴っていればご機嫌だ。そういう音楽は私にとってのセラピーでありカウンセリングである。音楽家が精神科に通うということは、私には理解できない。
- taj********
3.0点
マーラーとフロイトという偉人たちがしょぼいのおっさんとして登場するのはおもしろい また、アルマの母親の能天気な人柄もよいアクセントとなっている ドキュメンタリー調の演出にはちょっととまどったが居直った演出としては有りだとおもう こうおもわせるのは演出と編集の巧みさ・迷いの無さ、映画制作者としてのレベルの高さだとはおもう。つまり、語り口は一流 が、アルマ役の女優に華が無い。とてもじゃないが、社交界の華には見えない 熱演だがそれだけに野暮ったく見える 老いを意識しはじめた男が恥じも外聞もすててしまうほどの若々しい美しさが無い アルマのほうがマーラーより長身というのも重要な条件だと思うのだがこの点でも疑問、、 マーラーのガールフレンドだったらしい歌手が登場するが、彼女の方がアルマ役に向いていたのかも、、 プロの音楽家としてのマーラーがあまりえがかれていないのもちょっと残念だった 登場人物の正体は最初からあきらかにされているので説明は不要とおもったのかもしれないし、若き妻の行動に懊悩する男の情動劇に徹したためだと思うが、このような愛憎どろどろドラマは結構安物の作品にもありがち、、 格の違いというか、格調高さあるいは高飛車な雰囲気をもうすこし盛り込んでほしかった そのためにはリハーサルとかのプロの音楽家の仕事ぶりはあってもよかったと思う アルマはこぎれいに完成した映画からはみ出るほどの華麗な存在感と違和感をそなえているべきだったと思う
- mac********
2.0点
「バグダッド・カフェ」のパーシー・アドロン監督ということで期待して観たのだが・・・ 全く方向性の違う映画だという事はまぁ良い しかし根本的に面白くない マーラーがフロイトから診療を受けていたという事実を基に想像を膨らましたそうだが、何と言うか常識的なありきたりな膨らまし方 マーラーに対する愛が足りないんじゃないかな?
- いやよセブン
3.0点
マーラーが若い妻アルマの不倫に悩み、フロイトの診察を受け、二人の馴れ初めからを自身が告白するパターンだが、登場人物へのインタビューのようなシーンやアルマだけのシーンがある。 最初に「出来事は事実、どうしてそうなったかについては創作」と注釈が出るので納得。 マーラーは純愛を貫くが、天才の夫に仕える妻は大変、夫が生み出す音楽は人類の資産みたいなもので、これをそばで見る事ができる喜びと同時に、創作を続けさせなくてはならない。 妻も才能があったらしいが、普通の人の範疇で、恋愛に悩むのは仕方ない。
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