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モールス (2010)

LET ME IN

監督
マット・リーヴス
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3.60 / 評価:863件

解説

『クローバーフィールド/HAKAISHA』の俊英マット・リーヴス監督が作り上げた、スウェーデン映画『ぼくのエリ 200歳の少女』のハリウッド版。孤独な少年と少女の切なくも美しいイノセントな恋の物語が、町を震撼(しんかん)させる連続猟奇殺人事件のミステリーと絡み合う。主演は『キック・アス』のクロエ・モレッツ。ホラーの帝王スティーヴン・キングが、「2010年のお気に入り映画ナンバーワン」に選んだことも話題に。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

学校でのいじめに悩む孤独な12歳の少年オーウェン(コディ・スミット=マクフィー)。ある日、隣に引っ越してきた少女アビー(クロエ・モレッツ)と知り合ったオーウェンは、自分と同じように孤独を抱えるアビーのミステリアスな魅力に惹(ひ)かれ始める。やがて町では残酷な連続猟奇殺人が起こり……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

Photo Credit: Saeed Adyani (C)2010 Fish Head Productions, LLC All Rights Reserved.
Photo Credit: Saeed Adyani (C)2010 Fish Head Productions, LLC All Rights Reserved.

「モールス」したたかに女優の道をまい進するクロエ・グレース・モレッツ

 「キック・アス」のヒットガール役で一挙に<幼女ブレイク>したクロエ・グレース・モレッツ嬢は多くの子役がそうであったように少女期突入の急激な肉体変化を耐えていくしかない。首が心持ち前傾しやすく、背中の肉が厚くなりやすい体型、筋が出やすい脚をモレッツ嬢はどうコントロールしていくか。少女期突入のモレッツ(アビー役)を<風呂上がりバスタオル巻き><KISSジャケット>着用といったサービス・カットで楽しませつつ、スウェーデン映画「ぼくのエリ 200歳の少女」のリメイクを試みたのがマット・リーブス監督の「モールス」である。疲労を滲ませ肌を荒らしたモレッツの表情は東欧風でそれだけでミステリアス。12歳でこの映画を、この表情を選ぶというのはモレッツの知性が年齢のそれではないということだ。したたかに<女優>なのである。

 ロナルド・レーガンが米大統領だった1983年、ニューメキシコ州の田舎町でモレッツを<隣の部屋の少女>として迎えるのが、「ザ・ロード」でビゴ・モーテンセンとともに世界崩壊後のアメリカを旅したコディ・スミット=マクフィーだ。少女のような男の子=オーウェン役に彼以上のルックス、白い肌はない。マッチョイズムが支配するこの世でフリーク扱いされる弱者二人の出会い。ボーイ・ミーツ・ガールの変形譚だが、ガール・ミーツ・ボーイ、ガール・ミーツ・ガール、ボーイ・ミーツ・ボーイに転倒しうる。(滝本誠)

映画.com(外部リンク)

2011年8月5日 更新

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