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阪急電車 片道15分の奇跡
2011年4月29日公開

阪急電車 片道15分の奇跡

1192011年4月29日公開

p_h********

5.0

ジグソーパズルがはまってゆく面白さ

1日3本目の2本目。 冒頭、8組のエピソードを並べられた後のタイトルバック。期待度はかなり下がっていた。8組の話のオムニバスなど私の頭が付いて行ける訳が無いと思ったからだ。 阪急今津線、片道15分の車内風景、往路30分でよくもこれだけキレイにまとめられるものである。先ず、脚本と構成の妙を上げたい。群像劇が進んで行く様子はまるでジグソーパズルのピースが次から次に填ってゆくようだった。 次に、登場人物のキャラ立ての巧みさが上手い。全ての会話が味わい深く思いやりに満ちていて、その善良さに心が洗われる。エピソードの絡みが巧みなので不自然さを感じさせないため、笑いとほっこり感を無理なく受け入れることができる。 更に、随所に用意されたカタルシスが上手い。ウェディング・ドレスの翔子(中谷美紀)のオチの付け方。権オタと告白する圭一(勝地涼)と美保(谷村美月)のカップル。オバカ彼氏(玉山鉄二)の誠実さ。ミサ(戸田恵梨香)の友人マユミ(相武紗季)の啖呵。ミサの彼氏カツヤ(小柳友)の愚劣さ。全てにキレがあり、素直に感動できた。 何よりも時江お祖母さん(宮元信子)と孫娘(芦田愛菜)のコンビはこの映画の白眉だ。芦田愛菜は相変わらず凄い。「マルモの掟」というTVドラマが始まっているがこの作品など彼女と競演する双子の男の子の子役2人が全てなのである。さらにこの映画では、愛菜ちゃんのオリジナルが関西弁だったと知らされた。私は俄かに信じられない気持ちである。 それにしても、舞台が関西都市部ローカル線でなければ成立しない話だよね。こんなお節介、私は好きです。

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