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阪急電車 片道15分の奇跡
2011年4月29日公開

阪急電車 片道15分の奇跡

1192011年4月29日公開

ちあき

5.0

小さな奇跡を起こすには

人はみな、やりきれない思いを抱えながら生きている。 死ぬほど辛いわけではないけれど、この思いをだれかに打ち明けたところで 何も変わらないと割り切って、それぞれの日常をただ生きる。 この穏やかで、つまらない日常に小さな奇跡を起こすには。 この映画を見たら、そのヒントが見つかったような気がした。 婚約者を会社の後輩に寝取られた32歳女のエピソードから物語はスタート。 そこから、阪急電車に乗ってきた赤の他人であったはずの8人が、 少しだけ声をかけたり、かけられたりすることで 交わるはずのなかった人生が少しだけ交差する。 その出会いがそれぞれの人生に少しだけ影響をしたり、 取るに足らないような、でも心がほっこりするような小さな奇跡を生む。 大号泣、大笑い、大激怒、そんな大きく感情が揺さぶられるわけではない。 ほろっとなけて、クスっと笑えて、ぷんと怒る、そんな小さな感情の波が 心地よく流れていくような2時間だった。 小さな奇跡を起こすには、知らない人にもあたたかい視線を向けて、 ちょっとだけ勇気を出して踏み込んでみることが大事なんだなあ。 人のあたたかさに触れたいときに見返したい映画。

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