レビュー一覧に戻る
阪急電車 片道15分の奇跡
2011年4月29日公開

阪急電車 片道15分の奇跡

1192011年4月29日公開

ner********

4.0

中谷美紀さんの涙に感動

 本日29日から全国公開になり(関西では23日から先行公開中です)東京・有楽町で初日舞台挨拶が行われました。  登壇者は監督を除き全員女性という男性ファンには嬉しい舞台挨拶になりました。主演の中谷美紀さんはスピーチで「温かい演出をする監督、そして素敵な出演者、スタッフに出会い作品が完成しました」と話されると言葉をつまらせ、涙を流されました。客席から「頑張って!」の声に「はい。いま、震災の動乱で日本は疲弊しております。この映画は傷ついても、失敗しても懸命に生きる人々が描かれております。そんな姿が少しでも観ている人に元気を与えられたらうれしいです」と語られました。  映画上映終了後の舞台挨拶だったのですが、映画を観終わった直後だったので、この中谷美紀さんの言葉、そして涙の意味が痛いほどよく伝わって来てこちらも涙が出そうになりました。  人間とは完璧な生き物では無いです。そして、とても弱い生き物でもあるように感じます。長い人生、数多くの失敗を繰り返し、傷つき、ときに打ちのめされる。しかし、それによって、また人間は成長していく生き物でもあります。  この映画には様々な人間が登場いたします。どの人物も完璧では無く、傷つき、悩み、苦しみながら生きております。人間絶望的なほど打ちのめされたとき、いったい何が必要なのか?それは他人の温かな心のように感じました。まったく面識の無い人のほんの小さな「優しい言葉」がその人を勇気づけます。人は一人では生きていけません。誰かの支えがあって人は立つことが出来ます。その支えになってくれる人は家族や恋人といった身近な人とばかりは言えない。ふと同じ電車に乗り合わせていただけの、全くの他人でも、その人が「人を思いやる心」を持っていれば、家族以上の大きな支えになることもある。そのように感じ、「人間の持つ優しさ」をあらためて素晴らしいものと思いました。  大震災が起こり、たくさんの方が苦しまれている今だからこそ、この映画の持つ「優しさ」が心にしみました。正直、震災前は他人という存在を認めていなかったように思います。「人は人。自分は自分」みたいなことをいつも考えておりました。しかし大震災が起こり、たくさんの人が被災地に向け温かいエールを送る姿を見て、「人間は助け合える生き物」であると感じました。僕自身も何か役に立てないかと考えるようになりました。人は本当は「他人を愛せる生き物」なんだと思います。この映画を観て、あらためて人の持つ「温かさ」を感じました。近くで苦しんでいる人に手を差し伸べる、それが、どれだけ大切なことか、この作品は教えてくれたように思いました。  芦田愛菜ちゃん、今年の4月から小学生になられたそうです。「初めて目覚まし時計で起きるようになりました」と可愛らしく語っていらっしゃいました。

閲覧数971