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小川の辺
2011年7月2日公開

小川の辺

1042011年7月2日公開

yam********

3.0

ネタバレ兄と妹の関係をもっと描くべきだ。

妹の夫を討つように命じられた兄。兄は妹のことを思い遣っているが、妹は素直になれない。幼馴染の新蔵に思いを残しつつ、嫁ぐ。 子供の頃の、兄、妹、新蔵の姿が描かれるが、この一つのエピソードのみで、三人の関係を描こうとすること自体に無理がある。単に兄に逆らって、いじけたところを新蔵が助けてくれて、その優しさに縋った我儘な女にしか妹は見えない。兄妹の関係は、そんなものではないはずだ。兄は少なくとも、妹の夫を、妹の目の前で殺めることを避けようとしている。しかし、運の悪いことに、夫を討って帰ろうとしたところに妹が帰って来て、兄が夫を討った事実を知る。このままで帰すわけにはいかない、立ち合っていただきます、と。これではやはり、単に兄に逆らう我儘な妹にしか見えないではないか。 妹も兄を慕っているはずだ。反発していただけではないだろう。 兄妹の家族のことを無駄に描くよりも、兄と妹の関係を深く描くべきだ。 そうしなければ、深い悲しみと同時に、希望を残すラストシーンとはならない。 せっかくいい話なのに消化不良のままになっている。これは、映画の責任だ。

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