NUG
4.0点
この物語が史実に基づいたものであるかどうかは知らない。しかし少なくともこうした時代の日本には同様なことがよくあったということであろう。現代社会では命を奪われるようなことまではないにしろ、組織において上と異なる意見や提案をする人間は、疎まれるという現実には何の変わりもない。そしてこの映画は観るものにとっては組織側に立つような視点で作られており、最後はハッピーエンドで終わったような錯覚に陥れされてしまう。でもそうではなく現代社会に生きる貴方らの現実をよく考えてみろ、昔から組織社会というものは何ら進歩していないのだということを主題としているのなら、非常によくできた映画だと思う。
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