2011年7月16日公開

イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ

EXIT THROUGH THE GIFT SHOP

902011年7月16日公開
イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ
4.1

/ 180

41%
37%
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(70件)


  • tok********

    5.0

    ネタバレ芸術って分からんないなぁ~

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • kai********

    4.0

    ネタバレ目は曇っていないか。

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • MOON

    4.0

    笑える

    まさかこんな話に展開とは… もう苦笑しかない。 なんかとっても恥ずかしい気持ちになるのはなんでなんだろう〜

  • タイムスリップ1.21ジゴワット

    2.0

    落書きされた施設の持ち主の迷惑も

    考えてほしい。 今なら盗撮。

  • bakeneko

    5.0

    ネタバレミイラ撮りがミイラの大将に…

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • drm********

    4.0

    なかなか

    芸術に疎い自分でも十分に楽しめた。 全編皮肉めいていて、ブラックユーモア作品として面白かった。 しかし… 色んなアーティストのやり方が見える前半の面白さが際立っていて、徐々にトーンダウンは否めないが、それでも主人公を持ち上げるだけ持ち上げて落とす構成はとても面白かった。

  • sdo********

    5.0

    アート作品『MBW』

    この映画を含めた『MBW』という存在自体がバンクシーの作品ということか? ブレイン・ウォッシュ(洗脳)という名前もバンクシーが巧みに誘導して命名さしたのでは? 謎めいたバンクシーの存在感も含め、まさに見た後はアートにブレイン・ウォッシュされた気分になります。

  • pot********

    5.0

    めちゃくちゃ面白い!

    観よう観ようとずっと思っていたけど機会のなかったドキュメンタリー。 Banksyの正体が噂レベルながらも特定されつつある最近、ベールに包まれたまま動くBanksyが見れるだけでも貴重だよねと軽い気持ちで見始めた。 ナニコレ!めちゃくちゃ面白い! ドキュメンタリーなのに、まるであらかじめストーリーがあったかのごとく時代とムーブメントに必要なピースが揃っていく。 かと思えば思いもよらなかった想定外の展開に、ちょっ!待って待って!の巻き戻しボタンが止まらない。 Banksyは素人目に見ても、デザイン、メッセージ、ポピュラリティー、アティチュードその全てがズバ抜けている。 そのうえ、笑いも取れてドキュメンタリー監督の才能まであるときた。 こんなの観たら、ちょっと反社会的な男子諸君はみんなBanksy好きになっちゃうよ。 近代、大衆はまがいモノのアートに熱狂し資本家は投機目的でアートを買い漁る。 そんな滑稽を尻目に、この映画でBanksyに本物とは何か教えられた私達チルドレンこそが次のBanksyになる為に街へ出ていくのだ。 ナニコレ、すげぇかっこいい! 君はそこに残るのか? それとも中二病だと笑うのか? 俺たちはひと足先に街へ出て行く。

  • neu********

    5.0

    グラフィティ技法とパンク思想の現代美術家

    80年代初頭アメリカでのキース・へリングのブレイクによりグラフィティアートはストリートからギャリーへ進出し、現代美術として認識される事となる、続いてへリングとも交流のあったジャン・ミッシェル・バスキアが、そのオートマティズムペインティング技法と自由奔放なイマジネーションを駆使したドローイングで時代の寵児となり、グラフィティアートは一気にアート界に新風を吹き込む事となる、しかしその後はへリングやバスキアを越える才能はなかなか現れず、グラフィティアートの要素を取り込んだ技法を使うケニー・シャーフら若い画家達が現れ始め、ストリートペイントの乱立とそれによる規制にも拍車がかかる事となり、アメリカの美術界でのグラフィティアートブームは翳りを見せ始める、 90年代に入る頃、イギリスのブリストル出身の現代美術作家ダミアン・ハーストがそのスキャンダラスで反体制主義的な作品で現代美術界に一大センセーションを巻き起こす、彼の作品は巨大なアクリルケースに入ったホルマリン漬けにされた動物、や薬瓶などを配置した「死とドラッグ」を喚起させる、イギリスの文化としてのパンクを現代美術に引用した、まさにイギリスから来た美術界の次世代のパンクロックスターであった、彼の作品は瞬く間に世界的に評価され、その価値も影響力も現代美術界を代表する作家に上り詰める事となる、 それから暫くして、やはりブリストル出身のアーティストの作品が注目を集め始める、それは技法的にはグラフィティアートに近いが思想的にはハースト作品に通じるイギリスのパンクの影響が強く、そこにアイロニカルな要素を取り込んだメッセージ性の強い作品であった、身分を一切明さないそのアーティストは「バンクシー」と名乗り、ステンシル技法でシンプルでメッセージ色の強い図案をストリートに残し忽然と姿を消す、また時には自らの作品を額に入れ、権威ある美術館の壁に勝手に展示する、といったゲリラ的な行為を繰り返すうちに美術界の救世主的に、まさに偶像化され始める、 彼はグラフィティアートの影響を受けている、と同時にダミアン・ハーストの系譜にも属するパンクの作家でもある、美術界で作品が認められスターの様に振る舞う美術作家達を「匿名性」を守る事で否定し、スター作家達の作品が高騰し投機目的で売買される事を「通りやその壁に描く」事で否定し(中には家の壁の主が壁ごと破壊してバンクシーの絵画部分だけを取り外す、という乱暴な事をする者もいたが、作家本人はそれも笑って愉しんでいるのだろう)、美術館へのゲリラ行為で美術界の権威主義を否定し、名だたる世界的企業の広告のオファーを断り続ける事で企業優位社会や強大な力を持つ広告業界をも否定している、この映画のタイトルにしても「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」美術館は作家の作品よりもグッズ販売に重きを置いてるんじゃないかい? 我々観衆にも、美術館に来てギフトショップ(ミュージアムショップ)なんかで買い物してんじゃねえよ! 君達は買い物に来たのかい? 作品を観に来たのかい? と言うメッセージでもある、バンクシー先生徹底してる、流石です、 80年代後半にカウンターカルチャーとしてイギリスから世界に発信したパンクムーブメントの若者達のアティチュード「権威に対してN O!と叫ぶ」反逆精神を現代美術の脈絡の中で再構築し、そこに誰にでも理解できる簡潔なデザイン性とユーモアを交えアイロニカルに表現する事で、現代美術界に於いて圧倒的なポピュラリティを獲得したバンクシーの作品は一見口当たり良く解り易いが、そこには強い反体制的メッセージと権威主義に対抗しようとする強固な作家自身の信念が隠されているのである、 バンクシーファンであれば当然だが、余り美術に馴染みの無い人がこの映画を観てもバンクシーと登場する他のアーティスト達との決定的な違いは容易に理解出来るのではないだろうか、現代美術作家とペインターの違いである。

  • mjb********

    5.0

    傑作

    やる気を与えてくれる映画だった、 爆笑したし。精神がおかしいカメラお宅には爆笑。 意味もなくやる。人生そのもの。意味もなく撮る。無報酬でやっている姿は、違反とはいえ、純粋に生きることの素晴らしさを思う。 とにかく色々な流れに身を任せて、その後まさかあんな成功を納めるとは。 これは演出とか、しょうもない手法で完成したドキュメンタリーではない。作品として最高なんだよな。 見たことないね、こんなドキュメンタリー。 ネットフリックス最高。 バーデンもすごかった。

  • fg9********

    4.0

    「落書き」と「アート」の違いが良く解った

     …あらすじは、解説のとおり。  「落書き」と「アート」の違いが良く解かり愉しめた。  なおかつ、作品の出来の良し悪しに関係なく、時流(情報・宣伝)に乗って「アート」が作られるということも……。  バンクシーという人物の作品は全く知らなかったが、この映画に登場するストリート・アーティストの作品群の中でも、際立っていた。

  • yam********

    5.0

    BANKSYが作ったもう一つのブランドMBW

    BANKSYが作ったもう一つのブランドMBW (・・・だと、私は解釈しました) 自分の創作物が高値で取引されている現状について、本来は批判の対象だったはずの商業主義に図らずも自分も取り込まれてしまったようにBANKSYは感じているんじゃなかろうか。 そこでBANKSYは商業主義への新たな挑戦として、商業主義に踊っている奴らを徹底的におちょくり倒すために、新たなブランドを立ち上げた。 それがMR. BRAIN WASH (MBW)である。 お友達の元フランス人のおっさんがフューチャーされているが、裏で操っているのはBANKSY一味・・・。 この映画はただのドキュメンタリーではなく、この映画自体がすでに何かの壁への挑戦だと思う。 落書き vs アート オリジナリティ vs 人まね 批評性 vs 商業主義 見る人 vs 作る人 壁を壊す人 vs 壁を作る人 いろんな壁を乗り越えていくアーティスト達の群象劇です。

  • a_h********

    4.0

    ネタバレ軽快な現代アートドキュメンタリー

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • the********

    5.0

    ネタバレ人生もジョークです。

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • tet********

    2.0

    これはちょっと卑怯な手法だね

    グラフィティーアートに興味は全くない。 バンクシーも何となく名前を聞いたことがある程度。 他に借りたい作品も無かったので、 一応アカデミー賞にノミネートされてるという理由だけで観賞。 ん~ な~んか嘘臭いんだよな~・・・ ドキュメンタリーと断言してる以上はノンフィクションじゃないと困るんだけど。 作り手に半端ない悪意を感じるというべきか・・・ 要はバンクシーがMBWに対する暴露&批判映画を作ったって体裁なんだろうけど。 MBWなんて聞いた事も無いし、観てる時は「これ、絶対自分をモデルにした架空の設定だろ」 と思ってた。 でも実際にいるみたいね・・・ ちょっとビックリした。 前半は映画の説得力というか信憑性を上げる役目をしてると思う。 グラフィティーに興味のない人間でも知ってるような人たちが顔出しで出てくる。 これはマジでビックリしたし、観てて面白かった。 でも後半からどんどん嘘臭くなってくる。 もう意図的に嘘っぽくしてるとしか思えないレベル。 結局最終的にこの映画のテーマとして訴えているのは 「マスコミとかに踊らされてアートを解ったように言ってる阿呆ども」 って感じだと思う。 が・・・しかし、 自分にはそういう風には捉えられない。 2段階でハメにきているように感じた。 要は、 「俺は見る目があるから、こんな世間の評価に踊らされる阿呆な奴らとは違う」 「さすがバンクシー、わかってらっしゃる」 「アート業界の裏側が見えた!」 ってストレートに捉えてしまう人を馬鹿にした映画なんじゃないかと。 どうもね、バンクシーとMBWが結託して悪ふざけしてるイメージしか浮かんでこないのよ。 映画の主題を正面から捉えて 「やはりアートというモノはですね・・・」 とか解説しちゃってる人を見て二人で爆笑してる図が目に浮かぶと言うか・・・ 考えすぎかな。 とりあえず自分はアートとかそういった方面には疎いので、 何が良くて何が悪いんだかよくわかんねっす。 良いと思ったモノが良いでいいじゃないの? ぶっちゃけ、MBWは手抜きアートみたいに表現されてるけど、 「あれ?これとかカッコ良くね?」 と思ってしまう作品もいくつかあった。 真偽のほどはわからないけど、 作り手の悪ふざけ感が思いっきり臭う作品。 ま、ど~でもいいってのが結論なんだけどね。

  • tsu********

    4.0

    しゃれと冗談を気軽に楽しむドキュメン ト

    真剣に考えると単なる広告映画でしかない、思わせる捻りにもニンマリさせられます。 ラストのバンクシーのもう二度とドキュメンタリー作らないという落ちも笑わせられます。 プロパガンダと洗脳が現代のビジネスの成功に必須というあたりが、はったりで勝負できるアートな世界では成功の鍵というのも、皮肉がきていてます。 これは笑い事で済ませられないことを、笑い事ですます、只者ではない映画かもしれない。 必見の星よっつ。

  • 真木森

    3.0

    これを評価する奴はバンクシーに描かれるぞ

    これはどう評価したものか。アカデミー賞のドキュメンタリー部門にもノミネートされた映画だそうですが、ほんとうにドキュメンタリーなんでしょうか。このドキュメンタリーという体裁を整えていることすらバンクシーの挑発の一貫なのではないかと思えてなりません。という訳で今後の文章は「疑念」をもとに書き付けたものですのでご了承を。 ++++++++++++++++++++  そもそもMBWって実在するアーティストで、マドンナのアルバムジャケットをデザインした人でもあるのですが、それが本編のティエリーさんの手になるものとは断定できない訳ですよね。そのティエリーさんの手になる編集映像だってバンクシーが「ひどいったりゃありゃしない」と評していますが、なかなかどうして、それこそアンディ・ウォーホルの『エンパイア』よりは何百倍も「映像作品」としてドラマ性があるし、『チェルシー・ガールズ』と同じくらいには支離滅裂かも知れないのです。なるほど、もしかしたらここでバンクシーが「撮り手としての彼自身の面白さ」と「芸術というもののいかがわしさ・空虚さ」をテーマに「モキュメンタリー」を作ろうと構想したのかも知れませんね。実際私が映画館に行って鑑賞した時も、ティエリーのくだりになると後ろの席にいる年配の女性方が笑い声を上げていたので、バンクシー自身「この煮ても焼いても食えないけれど、実に愛すべき人物」を気に入って、自分のアート作品として味付けしたのが本作だと思えるのです。 不明にして私はストリートアートについて詳しくはないのですが、バンクシー以外のアーティストについても「実在するのか?」って疑いをもってしまいます。スペースインベーダーっていうアーティストが実在するのか調べてみましたがなかなか確認できず、ましてあのアンドレ・ザ・ジャイアントをモチーフにしたマークが各地でぺたぺた貼られているという情報は得られなかったし、「そういうアーティストがいる」っていう所まで含めてフィクションなのではないかって思ってしまいますよ。そもそも黒ずきん姿でバンクシーその人が出演していますが、これだって当人なのか確認しようがないですし、あっと驚く真相「ティエリーが本当のバンクシーだった」なんて『ユージュアル・サスペクツ』真っ青のどんでん返しがあったりして。それにストリートアートに敵意を燃やしている当局が本気でガサ入れをしようと言うのなら、この映画に出ている誰かを別件逮捕して芋づる式に捕まえて、はてはバンクシーがアがることに。そんな危険を冒すとも思えず、私は登場アーティスト自体がフェイクなのでは、なんて考えちゃいますね。  そしてここが一番の問題点なのですが、イスラエルの危険地帯でも世界の観光名所でもこういう挑発的アートを施して、バンクシーがなぜ捕まらないのか、というポイントがあります。本気で捕まえたければ先述のやり方を取るものと思われますが、しかしそんな気配はない。実に自由闊達にやっている印象です。欧米ではそういうアートに対する寛容さがあるのか? アーティストの表現の自由を守る気風が浸透しているのか? いや、結局はバンクシーの「作品」が素晴らしく、しかも大金になるから歓迎しているのではないでしょうか。そういう訳で本作の制作に関して、根本命題である「アートと金」の問題に戻ってきます。タイトルだって『グッズ売り場を通り抜けて出口へどうぞ』と、商業主義に走っている美術館への揶揄ですからね。あのロンドンの道ばたに置かれた、折れ曲がった電話ボックスがもし美術館に展示されたとして、それは元の意味や芸術的価値をなすのでしょうか? ミケランジェロの『最後の審判』はシスティナ礼拝堂に実際行ってみなければ、その「霊性」を受け取る事などできないはずです。しかし美術商はそれを切り取って転売し、精気を失った「アートの形象」だけが美術館に展示される。まるで生き生きと回遊していた魚影が魚市に陳列されているのと同じように。本作だって、バンクシーの仲間内で「あのティエリーって奴は」って話題にして楽しんでいる段階ではとてつもなく楽しかったのでしょう。しかしそれをこういう風に映画化すると全然笑えない。しかし訳知り顔の評論屋が、いかにも価値があるかのように喧伝して、この詰まらない映画でさえも「アカデミー・ドキュメンタリー部門」にノミネートされる。バンクシーしてやったり。まさしくストリートアートの逆説と同じ現象が、この「モキュメンタリー」でも起こった訳です。  ということで、アート商業主義の不毛をバカにするという観点では本作は大成功です。まあ、しかし映画としては大したことのない映画ですなあ。ストリートアートのビビッドな制作現場を見せてくれたと言うことで、ちょっと☆はおまけ、それでも3つが良いところでしょうか。

  • you********

    5.0

    MBWは色んなところに潜んでいる。

    これは面白かった。 個人的にはドキュメンタリー映画ってあまり好きじゃないんですが、それでもこれはドキュメンタリーっぽさが良い意味で薄いというか、構成がすごく巧みなので観ていて引き込まれました。 逆にそういった点から、実はドキュメンタリーでなくヤラセなんじゃないかとか、フィクションが交じってるんじゃないかとか色々言われているようですが、これについては後述します。 監督はバンクシー。有名なストリート・アーティストです。 素顔を表に出さず、非常に社会的なメッセージを含んだ作品で世界的に評価を受けている人物です。私は余りストリート・アート界に詳しくないので、作品をいくつか知っている程度でした。彼についてのドキュメンタリーではないので、彼をよく知らない人でも楽しめる映画だと思います。 では誰についての映画かというと、ロスで古着屋を営んでいたティエリー・グエッタという人物です。彼は仕事の傍ら、取り憑かれたようにビデオカメラを回すのが癖でした。「撮る事」自体が目的であり、撮った物をどうこうしようという気はまったくありません。 ある日自分の従兄弟であるスペース・インベーダーのアートを撮り始めたことから、様々なストリート・アーティストの作品や作業工程などを撮影していくことになります。その中でやがてティエリーとバンクシーが出会い、ある事件をきっかけに2人はとても親密な関係になります。 公共の場に描くストリート・アートは言うまでもなく非合法であり、描いてもすぐに消されてしまう物が殆どです。バンクシーは「じゃあ映像で残しておくのも悪くないかも」と思い、ティエリーに撮りためたビデオを編集して映画にして欲しいと頼みます。しかし半年後ティエリーから送られてきた映像は…。ここは本当に爆笑でした。あんなの90分も延々と見せられたら、そりゃあバンクシーじゃなくてもぐったりします。彼は映像を作るべき人じゃない、と気づいたバンクシーは「映像はもういいから君もアートをやったら?」と勧めます。しかし、残念ながら彼はアートをやるべき人間でもなかったんです。 ストリート・アートという非合法的なモノが、それでもアートとして認められるに至ったその背景には、バンクシーはじめ様々なアーティスト達がそれぞれ持つ信念や伝えたいメッセージが存在している。言い換えてみればアートは目的ではなく手段に過ぎないんです。 しかし世の中にはそういったモノが無い、いわばスッカスカな作品でも商業的に成功してしまう例も非常に多く存在していて、MBWはまさにその一人です。彼はバンクシーと近しい自分の立場を最大限に利用して、更にそこからメディアまでも利用して一気にのし上がってしまう。 これはストリート・アート界のみならず、音楽業界など他の分野にも言えることですよね。「メディアが取り上げてるから」「周りで人気だから」といった理由で、ろくに本質を見ないまま踊らされてしまう人のなんと多い事か。 バンクシーはこの映画で決してMBW一人を糾弾したかったわけではなく(そりゃ少しは個人的感情もあるでしょうが)、アート業界にはびこるこうした姿勢自体に対して警鐘を鳴らしたかったのだろうなと。そしてそれはバンクシー自身の作品を持ち上げる人々に対してのメッセージでもあったのでしょう。「バンクシーの作品だから」という理由で彼の作品を賞賛している人は、果たして彼が作品に込めたメッセージに気づいた上で賞賛しているのでしょうか? で、先に述べた「この映画は実話かフィクションか」という議論ですが、どっちにしろバンクシーが観客に伝えたかったメッセージというのは同じですよね。ものの本質をしっかり見ろよという。だからそこは別に気にするところじゃないと思います。 しかしこういう面を抜きにしても単純に映画として面白いです。バンクシーの他にもティエリーに関わってきたアーティストが多数出てきますが、MBWの成功を歯がゆく思いながらもその一端を担ってしまった事から何も言う事ができず「ジョークだったらいいのにね…」としか言えないのがせつないです。だんだんしょんぼりしていくバンクシーもかわいいです。 あとティエリーさんがもうね、ひどいんだけど何か憎めなくてずるいと思いましたね。バンクシーとか他のアーティストに対する態度と自分の雇ったスタッフに対する態度の差がひどくて本当にだめ中間管理職そのものだし、「このポスターにオリジナリティを付けるには…」とか言いながらずらっと並べたポスターにペンキを適当にペって飛ばしたときにはおいおいえええ!?と思いましたが、それでもあの人柄こそが成功の理由だったんじゃないかなと。 だって絵は欲しくないけどあのキャラはちょっと欲しいもん。絵は欲しくないけど体を張った芸人としてならお金払いたいくらいだし。絵は欲しくないけど。

  • eig********

    5.0

    ネタバレ本当の価値ってなんだろう?

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • meg********

    4.0

    どこまでが本物?

    どこまでが意図されたものでどこまでが本物なのか。 こちらが試される感じがしました。 これは本当にただのドキュメンタリーなんだろうか。 この作品も、この作品への評価も、現代アートの一種なのかな。

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