ここから本文です

赤ずきん (2011)

RED RIDING HOOD

監督
キャサリン・ハードウィック
  • みたいムービー 271
  • みたログ 1,786

3.02 / 評価:764件

他のおとぎ話ものの水準には至らず

  • morecambeandwise さん
  • 2020年4月28日 18時33分
  • 閲覧数 1368
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

「ブラザーズ・グリム」とか「ヘンゼルとグレーテル」「スノーホワイト」など、おとぎ話をゴシックホラーに仕立てる作品はいくつか見ましたが、主演のアマンダ・サイフリード、ゲーリー・オールドマン、ビル・バークなどの顔ぶれを揃えてやった、という以外にはそれほど感銘を受けませんでした。

中世が舞台、主人公ヴァレリーは幼なじみのピーターといい仲になっているけど、少し金持ちの鍛冶屋の息子ヘンリーと婚約させられる。毎年狼に生贄を捧げることで無事に暮らしてきた村で、ある日娘が殺される。狼が協定を破った、とパニック。

狼狩りに村人総出で。するとヘンリーの父親が殺されるが、狼の首を狩ったのでこれで収まるかと思ったら翌日にソロモン神父一行が到着。やっつけたのは普通の狼で化け物はまだ出ると。言うことを聞かずに祭りをやる村人。しかしやはり狼は出てきたと。ひと暴れしたあとで、ヴァレリーに「一緒に村を出よう」と彼女だけにわかる言葉で話しかける狼。

密告の末、魔女扱いされ、狼をおびき寄せる餌として扱われるヴァレリー。中の悪かったピーターとヘンリーは協力して火をつけ混乱に乗じて彼女を逃がそうとする。その時、胸騒ぎ。おばあちゃんが危ない!家に駆けつけると、そこにはおばあちゃんを殺した父親がいた。すべては狼の血筋を引いた彼が起こしたことだった。

助けに入ったピーターとの連携で父親を殺すが、ピーターも噛まれてしまった。ちちの腹に石を詰めて湖に沈める。ピーターは狼になった自我を制御できるまでは、とヴァレリーに別れをつげて、ヴァレリーはおばあちゃんの山小屋で一人暮らす、というエンディング。エピローグ的にピーターの狼が帰って来た、という裏話もあり、別エンディングでは二人に子どももできているようです。

めでたしめでたし…?

まあ、ラブストーリーとして二人のイケメンの間で揺れる赤ずきん、というロマンスものとして見ることもできるんでしょうが、魔物退治もののミステリーとして見ると、怪しげな候補を前半で散々匂わせて、最後に少しひねったところに落としてくる、というしぐさは割にありがちかな、という感じです。ただ、オチで父親は殺すけれども恋人は生かして、結局自分も狼の仲間入りするんじゃ、なんのために戦ってたのかよくわからなかったりもします。その辺のモラルや線引きのあり方がもう少し見えるとよかったような。あとピーターとヘンリーの間での決着のつけかたも少しもやもやしました。

ゲーリー・オールドマン演じるソロモン神父は、「ドラキュラ」で見せた中世の大仰さの延長上だけれども、そこに「薔薇の名前」の異端審問官の狂信ぶりを加えた感じ。善も悪もない、この時代のキリスト教の強引さを少しオーバーに表現していて、キャラクターとしてはそんなに愛されない感じをあえてやる、というプロぶりでした。

狼との闘いではあるけれども、特に「赤ずきん」ぽくはないなぁ、という感じがすごくしていたのですが、後半になって、おばあさんの夢を見たときに、耳が大きい、口が大きい、とか、殺した父親(狼)のおなかに石を詰める、とか、おとぎ話ギミックを急にぶち込んできたり、というのがなかなか面白かったです。

父親はビリー・バーク。「トライライト」シリーズで有名らしいです。TVシリーズの「レボリューション」でワイルドなウェスタンぶりが板についていたので、この作品ではアクションもしないし、地味だなぁと思っていたら、そういうことですか、みたいな。

ヘンリー役の少しよわっちいイケメンはマックス・アイアンズで、ジェレミー・アイアンズの息子ですね。

全体に特撮はそんなに頑張ってない感じ。デカイ狼だけは出てきましたが、それ以外は、手持ちカメラのブレと狼の唸り声で出るぞ感を演出。怪しい奴のミスリードにも盛んに使われていましたが、あんまり考えさせる証拠やヒントは出てきませんでしたね。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • ファンタジー
  • スペクタクル
  • ロマンチック
  • 不思議
  • 不気味
  • 勇敢
  • 絶望的
  • 切ない
  • かっこいい
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ