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クロエ
2011年5月28日公開

クロエ

CHLOE

R15+962011年5月28日公開

一人旅

3.0

女の魔性が家族を呑み込んでゆく

アトム・エゴヤン監督作。 一人の美しい娼婦に翻弄されていく人妻を描いたサスペンス。 2003年のフランス映画『恍惚』をエジプト出身の鬼才:アトム・エゴヤン監督がリメイクしたサスペンスで、演技派女優のジュリアン・ムーアが夫の浮気疑惑を機に生活を狂わされていくヒロインを熱演しています。 産婦人科医のヒロイン:キャサリンが、大学教授の夫の浮気を疑って、若く美しい娼婦:クロエを雇って夫を誘惑させ、その際の夫の反応を探ることにするが、実はクロエにはある策略があった―というファムファタール物で、一人の魔性の娼婦の存在によって激しく翻弄されていく妻と夫さらには一人息子の異様な四者関係の行方を描いた、嘘と嫉妬と疑心と欲望と愛憎渦巻く心理サスペンスとなっています。また、若さと美しさで男を誘惑していく娼婦は、老いを実感しているヒロインの失われた若さと自信の渇望を象徴する存在でもあります。 小粒ながら上出来な官能サスペンスとしても見入る作品で、主演のジュリアン・ムーア&娼婦役:アマンダ・セイフライドがヌード&濡れ場をエロティックに演じていて、親子ほど年の離れた二人の肉感的な絡み合いが最大の見せ場となっています。

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