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歓待 (2010)

監督
深田晃司
  • みたいムービー 52
  • みたログ 103

3.31 / 評価:58件

ごった煮映画

  • hin******** さん
  • 2011年11月5日 10時26分
  • 閲覧数 683
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

 本作には現代の社会的なあらゆる問題がテーマとなり得るように作られており、この映画を定義するにあたっては人によってかなり解釈が変わってくる作品であるように思う。しかし、観客全員が共有する本作の前提のテーマとしては「人間関係」というものが与えられており、それを観客に問いかけている。本作は問題提起を行うだけで、その提起した問題に関しての答えを明確には提示していない。劇中には家族、夫婦、友人、言語、国籍、人種など、様々な問題が提示され、登場人物たちがそれらにどう立ち向かっていくのかが描かれているが、キャラクターたちはその問題に対して能動的に対処していくのではなく、ただ流れに身を任せることに終始している。つまり彼らは答えを出そうとはしていない。そうすることで逆に観客が能動的に作品と関わろうとすることを促進し、様々な問題を提示するなかで観客の人生観をも問うているのである。
 本作は様々なテーマを混在させた映画であるので印象的なシーンを挙げればキリがないが、そのなかでも特に印象的で、示唆的だったのは、クライマックスで小林夫妻が向き合う様子を顔の正面の切り返しで捉え、彼らが向き合うことができたことを示したかに思えた次の瞬間に、幹夫と夏希がすれ違っていることが示されるシークエンス。ここに監督の最も言いたかったコトが表わされているように思えた。それは向き合ったように思えてもまだすれ違っていたり、迷惑なやつに思えていた加川がいざ出て行くと寂しく感じたりと、人間関係における潜在意識や感情というものはつかみどころのない曖昧なものであるということだ。
 筆者は上記のシークエンスを取り上げて、その要素を軸に本作を考察したが、この映画は本当に様々なテーマが一緒くたになって作品として構成されているので、人によっては重要なシークエンスも異なれば、監督の言いたいコトが表わされていると思うシーンも違うはずであり、まさに多様な解釈が可能な作品であった。

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