あらすじ・解説
文化大革命下の中国。都会育ちの女子高生ジンチュウ(チョウ・ドンユイ)は、再教育のために送られた農村でスン(ショーン・ドウ)という青年に出会う。エリートでありながら明るく誠実な彼に惹(ひ)かれるジンチュウだったが、それは身分違いの許されない愛だった。その後、2人は愛を交わし合う関係にまで至るが……。
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作品レビュー(69件)
- JUNJUN
4.0点
女性にはかなり評価の高い映画ではないでしょうか。 最初から途中ぐらいまでは、キュンキュンポイント多数。 後半は、ウルウルポイント多数。
- oir********
5.0点
このレビューにはネタバレが含まれています。 - hom********
1.0点
ネタバレこの時代の恋愛
このレビューにはネタバレが含まれています。 - aki********
5.0点
なぜ少女のピンチに青年はストーカーのように駆けつけるのか、仕事が暇なのか? 党幹部の息子があんな危険な仕事に従事するのか?はやく、やっちまえ!なんであんなに純愛なんだよ!など、細かいことを言えばきりがない。 良い作品は、スポットを当てるところを外さないし、映画に流れがある。たとえそれがジェットコースターだろうが小川のせせらぎだろうが。 寂しげなジンチュウ、快活なスンの表情、演技、表情や虫の音もしっかりとカメラに収めることで、二人の戸惑いや愛情をしっかりと感じることができる良作。 劇中友達が妊娠中絶して、現実に振り戻されるが、それも良いスパイスになっている。また、子役をとても良く使っている。また、バレーボールでボールが飛んでくと必ずジンチュウが取りに行く、こういう所が細かい。 なんの仕事をさせられているのかはっきりとしないが、党と国家のために若い命を散らし、また思い出の地もダムに沈み、赤いと言われていたサンザシの花は白い。 そう、そういうことですか…政治と国家の前に、二人の恋が散りました…
- nao********
4.0点
実話に基づいた話。チャン・イーモウ監督は一見、純愛の悲恋物語に仕上げているが、中国政府への体制批判が2点ある。本来は中国政府に批判的なチャン・イーモウ監督はこの体制批判をしたくて、この原作を選び、この映画を制作したのだと思う。 批判の1点目は、中国政府による核実験。ヒロインの恋人が被ばくして白血病で死んだのは、核実験で生じた放射性物質を素手で運んだからだ。 2点目は、共産党員が特権階級で、共産党員以外は下級階層であるという共産党の独裁体制。家の格が違う共産党員と非共産党員の恋を悲恋にすることで、体制批判のインパクトを強めている。 最後に聴衆は、原作ではこのヒロインがこの後中国国外に出て行きこの原作を書いたことを知らされる。おそらくこの原作を書いたヒロインも監督も、中国政府を批判したかったのだ。文化大革命時代の純愛物にカモフラージュしているものの、今の中国政府にも該当する批判。よく中国政府の上映許可が出たと思う。 ちなみにチャン・イーモウ監督は高倉健が好きで、本心は親日派と思われるが、定期的に日本を悪者にした映画を作るよう中国政府に強制されている気がする。「妻への家路」を制作した時、晩年の高倉健に「やっと撮りたかった映画を撮れました」と書いてきたそうな。 中国では体制に逆らうと国家反逆罪にされて、全てを剥奪され投獄され、映画を制作できなくなる。ギリギリの所でバランスを取りながら、時には中国政府に媚びながら、それとなく国家批判をするチャン・イーモウ監督の生き残り感覚は凄い。いつか中国政府が倒壊することがあれば、チャン・イーモウ監督は一気に今度は堂々と中国政府を批判してくるだろう。
スタッフ・キャスト
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