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劇場版 NARUTO-ナルト- ブラッド・プリズン
2011年7月30日公開

劇場版 NARUTO-ナルト- ブラッド・プリズン

942011年7月30日公開

roc********

4.0

ネタバレあと一歩 惜しい作品

面白いです。作画もめっちゃ良い。もしかしたらナルト映画は、ナルトと映画オリジナルのキャラクターが完全にメインの方が面白いのかもしれない。というのも、今回は冒頭からナルトが「草の国」にある牢獄に収監されちゃいます。そこからの脱出劇がストーリーの柱です。 詳しくは本編を見てもらうとして、ナルトはありもせぬ疑いで収監されるわけで、彼の性格からして抜け出して自分をハメたやつを捕まえて容疑を晴らそうと考え、無茶をします。この牢獄にはメインの敵となる、そこのトップが君臨しており、投獄される忍はその男の術によりチャクラを練ることができない状態にされているのですが、ナルトはそんなことでは諦めず何度も脱獄を試みます。 その無茶苦茶な姿が他の収監者に認められたりといった脱獄モノあるあるがあったり、序盤の掴みはかなり良いです。 そしてその中で色んな思惑が動いていることが分かってきます。脱獄しようとするナルトに協力する忍の一人が今作のヒロイン、竜舌。なかなか美人で気が強く、好感がもてるキャラクターです。敵か味方か、みたいな食わせ者もいてサスペンスは止まりません。 また今回語っておくべきはナルトの賢さです。原作でもチラホラ言われているように、ナルトはそこそこ頭がいいのです。座学はひどいものですが。それが設定に活きていて、なかなかスマートに脱獄してます。わざと懲罰房(問題を起こしたものが隔離される所)に長期間入り、そこに分身を残して仙術チャクラをためていたり、いつ仙人モードになるのかとワクワクしてしまいます。 中盤以降は彼らと協力して牢獄のトップたちが企む「願いを叶える箱」を起動させ、「草の国」の台頭を阻止し、そこから脱出する為の戦いが描かれていきます。「箱」にまつわる悲しい過去、ヒロインと敵役の息子の過去話などストーリーを盛り上げるための展開がどんどん明かされていきます。 そして、今回の敵は(大方のナルト映画の敵のようには)単純ではなく、「哀しき悪役」と呼ばれるタイプのものです。それが中々かっこよく見え、キャラの雰囲気もよく戦いを盛り上げています。 終盤は「箱」によって生み出されるとんでもない化け物との戦闘になり、今まで積んできた伏線というか、ストーリーの軸に沿った哀しくも壮絶な戦いが繰り広げられます。ガマ親びんが大活躍。チャクラを練れなくする術が利かない仙人モードもようやく出てきて迫力満点です。そして木の葉のメンバーがナルトを助けに来ます。どうやら最初から綱手たちが仕組んでいた一種の任務だったようで、ナルトはその性格から任務だと告げられず牢獄で戦っていたわけです。彼らしい信頼のされかたですね。こういうのもナルトのかっこよさです。 さて、じゃあ最後まで面白いのかというと・・・なんだか急に失速したような感じになっちゃうんですよ。決してつまらなくはないし、熱いんですけど、脱獄しようとしてた中盤をピークに下り坂って感じなんです。おそらくストーリーの重さと、ナルト達の熱い戦いがちょっとミスマッチだったのかな。骨組みは面白いんだけど・・・。 さらにラストはかなり悲しい終わり方で、胸が痛みます。 ただ全体を通しては良い作品だと思います。主人公のナルトの良いところがよく出てて、劇場版でサスペンス物というのも中々いいアプローチだったと思います。アクションも細かい動きがよく描けていて、それでいて見やすいというレベルの高さ。オリジナルキャラも皆魅力的でした。ただ最後の方で失速してしまったように感じた、その点だけが残念です。 よって☆4ですが、ナルト映画としては名作の部類だと思いますよ!

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