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シャンハイ (2010)

SHANGHAI

監督
ミカエル・ハフストローム
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  • みたログ 737

2.80 / 評価:388件

八方美人の”ごった煮”映画

  • bakeneko さん
  • 2011年9月13日 12時45分
  • 閲覧数 481
  • 役立ち度 31
    • 総合評価
    • ★★★★★

太平洋戦争前夜の上海を舞台にしたハードボイルド調の謎解きベースの物語展開なのですが、米日中の全ての出演者&観客に気を使ったストーリーによって、“具が良く溶け合っていない闇鍋”映画となった珍作であります。

監督はスウェーデン人、
ロケ地はタイ、
スタッフは英国中心、
主要俳優は、ジョン・キューザック、デヴィッド・モース、チョウ・ユンファ、フランカ・ポテンテ、渡辺謙、菊池凛子。
お話は、戦争の情報収集+殺人事件の解明+日中のレジスタンス戦+恋愛劇
という“詰め込み過ぎ”設定で展開する寄せ集め映画であります。
そしてスターをお目当て観客の為に、
ジョン・キューザックは―童顔で雨の中を走り回らなければならないし、
チョウ・ユンファは―銃撃戦の殴り込みをしなければならないし、
コン・リーは―胸の谷間を見せなければならないし、
渡辺謙は―敵ながら明晰で懐の深いところを見せなければならない
―という条件を全て盛り込んで、
しかもどの国も徹底的に悪玉化しない展開にした結果として、なんだか“歯切れの悪い”オールスター共演映画となっています。

そして、一般的なスパイ映画では―
“一見男女のプライベートな恋愛に見えたが実は恐るべき陰謀があったのだ!”となるのですが、
本作は、“大切な情報は絡んでいたが、実は男女関係の方が優先事項だった!”という腰砕けの“落ち”に観客は脱力するのであります。
一応日本の勢力下にあった上海での緊迫した探偵活動が描かれる作品で、アクションも行き当たりばったりながら沢山見せてくれますし、いろいろ間違った上海の街並みや日中の民族性や気質など、突っ込みどころ満載の愉しみ方はできる珍作であります。
そして、本作を見た観客の一番の収穫?は、“劇中の日本語に対する英語の字幕がでたらめ”である事を確認することであります(折角、渡辺謙が泣かせる台詞を言っているのに..)。そして、その間違った英語字幕を更に(手抜きの日本語版スタッフが)日本語字幕化するので、喋っている日本語に対して違う日本語の字幕が表示されるという珍事を目撃することのできる映画であります(折角、チョウ・ユンファが上手に発音しているのに..)。
ゲテモノ映画好きにお勧めの作品で、あれこれ突っ込みながら観るのが正しい鑑賞の仕方の映画ですが、字幕作成者は日英ともに杜撰な仕事をしていることを確認できる作品でもあります。

ねたばれ?
1、 友人の暗室で見つけた写真の九一式魚雷は“真珠湾の浅い水深で投下時に着底爆発しないように「改2 ロール安定制御器」を付けた特注型”です―この時点(10月初め)で攻撃目標地点が判明したはずなのに..駄目なスパイ。
2、 街中で銃撃&テロを行う日本&中国人よりも凶悪なのが、乗船希望の一般客を無差別に銃殺するアメリカ大使館員であります(本映画最大の悪役やね)。
3、 やはり日本軍の管轄や風習のややこしさは分からなかったようで、旭日旗(きょくじつき)(旧日本軍旗、現朝日新聞のマーク!)と日章旗(現在の国旗)、海軍と陸軍がごっちゃになっています。

詳細評価

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