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黄色い星の子供たち
2011年7月23日公開

黄色い星の子供たち

LA RAFLE./THE ROUNDUP

1252011年7月23日公開

たあこ

5.0

子供たちの哀しい瞳

この映画に出会い、英語を再び(というより、イチから)学びたいと心から思った。 英語は全く分からないが、本編でフランス語を聴いていると、 “英語が分かれば、字幕なしで映画を「感じる」ことができるかも……” と思えたのだ。 英語が大の苦手な私に、そんな思いを抱かせた『黄色い星の子供たち』は、真に衝撃と感銘を受ける映画であろう。 この映画の注目すべき点は、子供たちの瞳である。 一斉検挙された人々に降り懸かる過酷な事態を、子供たちは時にひどく冷静に、その瞳を通して見つめている。 ラストの哀しい瞳(というよりは、虚無、だろうか)には、胸が張り裂けそうになる。 「悪の凡庸さ」に対抗するには、考え続けることが必要だ。 これは、私が敬服してやまないH.アレントから学んだことである。 彼女自身も「ユダヤ人」というだけの理由で、国外に亡命せざるを得ない状況に陥った。 そのような辛い過去を持ちながら「悪の凡庸さ」に帰趨したことは、(M.ハイデガーのナチス入党も大きな要因であるように思うが)彼女の自然と人を愛し、許せる性格ゆえだったのかも知れない。 『黄色い星の子供たち』に感銘を受けた方は、是非とも『ハンナ・アーレント』もご鑑賞いただきたい。 どちらも素晴らしい映画であることに間違いはない。 (但し、だれかれ構わずおススメできるような明るい内容では勿論ないので……ホロコーストに関心のある方だけにでも、心から推薦しておきたいです!) ……英語、頑張らねば。

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