ここから本文です

黄色い星の子供たち (2010)

LA RAFLE./THE ROUNDUP

監督
ローズ・ボッシュ
  • みたいムービー 427
  • みたログ 596

4.14 / 評価:219件

物語には感動するが・・。

  • tokuheikitai さん
  • 2016年9月24日 6時54分
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

ヨーロッパ映画は、アメリカ映画と違い感性が優先され、理解しやすい物語が作られにくいと感じることが多かったので、その点では、この映画の物語はアメリカ映画と同等の「理解しやすいストーリー」になっている事は良いと思う。
タイトルとなっている「黄色い星」はユダヤ人の外見的見分けの象徴として全編を通して印象的だ。

この作品を観たのは、少し前カズオ・イシグロが来日し『忘れられた巨人』の関連講演の際、「例えばフランス人は、自らがホロコーストに加担していた歴史を忘れたがっている」とのコメントが印象的だったからだ。

ドイツ人が、今なおユダヤ人虐殺の負の歴史を背負いながら向き合っているのに対し、フランス人はドイツ占領下で自らが行った事をどう思っているのか。
そこが、知りたい事だった。

が、残念なことがある。
この映画で描かれているのは、「フランス人の多くは仕方なくホロコーストに加担した」という、言い訳めいたエピソードが随所にちりばめられている事である。
黄色い星を差別しないように注意する教師、ユダヤ人を匿った民間人、意にそぐわない活動をしていると愚痴を言う軍人、積極的に助けに回る看護婦・・。
全編通し、ユダヤ人差別に回ったフランス人はエキストラ的な数人だけだ。
そして、ドイツ人は全て冷酷に描かれている。

ホロコーストについては、自ら非を認めたドイツ人以外迄追求の手を伸ばすのは酷なのか。この映画が「フランスの黒歴史を表に出した画期的な映画」と評されるなら、それ以上の過激な表現はできないのだろう。
言論の自由の国フランス。この国にも、「言えない事」があるのだ、と思わせてしまう映画であった。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 知的
  • 切ない
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ