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4.0点
…あらすじは、解説のとおり。 ナチスドイツによるユダヤ人虐殺ものは数多くあれども、それがフランスのパリでも行われたことなど不勉強な自分に知るよしもなく、また、ナチスドイツによって牛耳られていたフランス政権(警察)自らが実行部隊となって一斉検挙に及んだことにも驚いた。 そして、お決まりのとおり劣悪な環境の収容所(自転車競技場)へ閉じ込めれてしまうが、そこへ点検にやってきた消防士の隊長の高潔さには眼頭が熱くなった。 別々の収容所へ送られる母と子の別離のシーンなど、悲しくて切なくて重々しい場面が多い中にあって、エンディング・テロップの「子供も含めて1万3千人もの命が奪われたが、フランス市民の匿いなどにより、1万人もの命が救われた」とあって、人間の尊厳のようなものが感じられて、再び眼頭が熱くなった。 記憶に留めて置かなければならないなかなかの佳作だった。
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