ここから本文です

モラン神父 (1961)

LEON MORIN, PRETRE/LEON MORIN, PRIEST

監督
ジャン=ピエール・メルヴィル
  • みたいムービー 7
  • みたログ 39

3.78 / 評価:18件

信仰と愛情のせめぎ合い

  • 一人旅 さん
  • 2020年11月21日 18時34分
  • 閲覧数 67
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

ジャン=ピエール・メルヴィル監督作。

『いぬ』(63)、『サムライ』(67)、『仁義』(70)など硬派なノワール物で知られるフランスの名匠:ジャン=ピエール・メルヴィルが、ベルギー出身の女性作家:ベアトリクス・ベックによる1952年発表の同名小説を映画化した恋愛ドラマです。

二次大戦の戦中から戦後にかけての南仏の田舎町を舞台にした作品で、コミュニスト&無神論者の子持ち未亡人とカトリックの青年神父の交流と愛を描いています。

未亡人と神父の間で頻繁に行われる真面目な宗教問答の様子と共に、神父に対して愛情を抱いていく未亡人の心理を彼女自身の回想形式で描いていく異色の恋愛劇となっています。神父と精神的にも肉体的(ここがポイント)にも愛し合いたいのに、神の信仰を誓う神父は当然のことながら未亡人と関係を持つことなど許されない。日に日に膨らんでいく神父への想いが彼女自身の発言や行動に色濃く反映されていきますが(神父とキスをするという乙女な妄想まで見てしまう始末)、いくら神父から愛情を得ようとしても決して結ばれることはない上に、神父と関係を持つことはそれ自体が信仰に反する行為であることを理解しているがゆえ、思い切った行動に出ることはできない。神父への告解&宗教問答という二人だけの時間の積み重ねによって、次第に神父に愛情を抱いていく未亡人の信仰と愛情の熾烈なせめぎ合いが見所となった禁欲恋愛心理劇です。

神父を演じたジャン=ポール・ベルモンドは意外に違和感がなく、『ふたりの女』(60)の反ファシズム青年のように理性的な役柄もこなせる演技の幅の広さを証明しています。そして、『二十四時間の情事』(59)や晩年では『愛、アムール』(12)で名演を遺したエマニュエル・リヴァの美貌と涙に目を吸い寄せられます。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • ロマンチック
  • 切ない
  • かわいい
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ