ここから本文です

モラン神父 (1961)

LEON MORIN, PRETRE/LEON MORIN, PRIEST

監督
ジャン=ピエール・メルヴィル
  • みたいムービー 7
  • みたログ 39

3.78 / 評価:18件

モラン神父

  • bar***** さん
  • 2017年2月12日 12時24分
  • 閲覧数 566
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

ジャン・ピエール・メルヴィル監督の、さすがといった作品。

深い精神世界を持ったモラン神父。そして気高く意志の強い主人公バルニー。

メルヴィルの深い人間性に心を打たれてしまう。

そしてさらに言いたいのが、アンリ・ドカの撮影スタイルである。無駄をそぎ落とし、清廉ともいえるほど率直なシーン作成には感動させられる。


この映画を通して語られるのは、バルニーの目と口を通しての、モラン神父の高邁で素朴な精神性である。

ぼくもバルニーと同じく、いやそれ以上に色んな矛盾を抱えて生きており、モラン神父の1つ1つの返答には胸を打たれるばかりであった。

メルヴィルはどうしてこんな近づきがたくも魅力的なキャラクターを造形することに成功したのだろうか。おそらくメルヴィルの分身がモラン神父なのだ。

彼の中身にないものは造形できないからだ。だからこそメルヴィル・フィルムには心を惹かれる。なぜここまで素朴なのだろう、なぜここまで異質なのだろう、そして高潔であり、押しつけがましくなく、優雅なのは何故だろう……。

それは永遠の謎であり、メルヴィルのキャラクターを理解するということが、何度もメルヴィル・フィルムを見続ける最大の理由なのだ。


バルニーの恋愛感情の高まりにも言及しなければいけない。これをラブ・ストーリーだと言ってもいいだろう。しかしそれは報われない恋である。
バルニーの素朴さと迷いの多さは、一方の真実でもある。モランの神秘と、バルニーの習慣的感情との対話があるからこそ、この映画の良さが引き立つ。

メルヴィルの作品は優れた精神性がある。だから何度でも見たくなる。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 知的
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ