CGアニメならでは
- siria_naru さん
- 2017年7月29日 12時29分
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映像がものすごい作品でした。
確かにお話自体はありがちで、特に目新しいものじゃないかもしれないけど、キャラクターは悪くなく、物語を退屈させないくらいの魅力はあったと思います。
酔いどれ船長には言動の危なっかしさにハラハラさせられ、そのハラハラに引き込まれたり笑わせられたり、飼い犬のスノーウィの賢さにも、お前ほんとはAIで動いてんじゃないの、と突っ込み入れたくなったり。
そもそもが、作ってる人たちも、端っからお話の凄さで勝負しようなんて微塵も思っておらず、CGでかつアニメならではの、今まで出来なかった表現をしようと、そっちに力の大半を注ごうと、この作品作ったんじゃないんでしょうかね。
特に、1時間20分からのメモの争奪戦。
山頂からのカーチェイスで始まり、ダムをぶっ壊した影響で川が出来、戦車が建物を引きずり、バイクのサイドカーが破壊され、そのサイドカーがボート代わりになって川を下り、バイクで階段を駆け上がったあげくバイクが破壊され、残ったハンドルで電線をロープ下りのように滑り降りる。
といったまるで遊園地のアトラクションのような展開が数珠つなぎで発生し、しかもそれが一切途絶えることない長回しのような映像。
実写でも長回の場面が出て来る作品はあるけど、この作品のように、次々と建物や乗り物が破壊され、場所もどんどん移り変わるような作品って、どうなんだろう、あるのかな?
おそらく実写では撮影不可能だろうし、また、手書きアニメでも、これだけカメラがぐるぐる動き、アングルが次々と移り変わるような場面だと、キャラクターは表現できても、どうやっても背景のクオリティは落ちるでしょう。
それをこれだけの映像の美しさで表現できるのは、まさにCGアニメ映画ならではでしょうね。
ほんと、例えストーリーがありきたりだったとしても、見て損は無い作品でした。
すごかった。
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