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タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密 (2011)

THE ADVENTURES OF TINTIN: THE SECRET OF THE UNICORN

監督
スティーヴン・スピルバーグ
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3.25 / 評価:720件

解説

数多くの名作を生み出したスティーヴン・スピルバーグが監督を務め、世界中で愛されている漫画「タンタンの冒険」を映像化した冒険ファンタジー。17世紀に姿を消した帆船ユニコーン号の模型を手にした少年タンタンが、愛犬スノーウィと共にその行方を追う姿を生き生きと映し出す。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソンが製作に参加し、最高のVFX技術を提供。原作のイメージを損なうことなく新たに生まれ変わった冒険記に目が離せない。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

ある日、タンタン(ジェイミー・ベル)は、ガラスケースに陳列されていた帆船の模型に魅了され購入する。ところがその直後から、彼は見知らぬ男たちに追いかけ回されるハメになる。何とその船は17世紀に海賊の襲撃によって消息を絶った伝説のユニコーン号で、模型のマストにはある暗号が記された巻物が隠されており……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2011 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
(C)2011 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

「タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密」実写では不可能なダイナミックなカメラの動きに魅了される

 スピルバーグが3年ぶりに監督し、初の3Dに挑んだこの作品は、原作コミックのテイストを守り、想像力豊かな少年が思い描いたような物語を生き生きと映像化した娯楽作だ。

 実写ともアニメともつかぬ肌合いの映像で描かれるのは、懐かしさにあふれていながら時代も国も特定できず、現実味がありながら人々もアクションも微妙にどこかおかしな世界。そんな純粋に冒険が楽しめる舞台を得て、少年ジャーナリストのタンタンは、好奇心とひらめき、ちょっとした勇気で真実を捜す。スピルバーグは役者の動きを取り込んだ3DのCGアニメで、リアルとイマジネーションの狭間の冒険活劇に見事に命を吹き込んだ。

 その最大のポイントはダイナミックなカメラの動きだ。タンタンの良き相棒である犬のスノーウィが動きだすと、犬の目線の超ローアングルで周りをとらえ、敵が鳥のハヤブサを放つとカメラは縦横無尽に飛翔する。しかも、ガラスに写り込む人物など、画面の隅々までディテールが描かれており、実写では撮れないアクション映像の連続に魅了される。

 謎を追うタンタンとスノーウィ、そして鍵を握る酔いどれ船長ハドックのトリオが、それぞれドジを踏む設定と、それを映像で巧みに見せる演出も楽しい。タンタンはすぐ夢中になって隙を作り、スノーウィはしばしば犬の性分に負け、ハドックは酔って何度も理性を失う。それぞれのミスがチャップリンの無声映画のように動きのおもしろさで示され、気持ちよく笑わせてくれる。ハドックが浸る幻想の世界の描写と絡みも味わいがある。

 ただ、巻頭のヒッチコック風の洒落たタイトルバックから最後まで一気に突っ走るため、途中で情感を噛み締められないのが惜しい。(山口直樹)

映画.com(外部リンク)

2011年11月24日 更新

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