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ALWAYS 三丁目の夕日'64 (2011)

監督
山崎貴
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3.83 / 評価:2312件

解説

『ALWAYS 三丁目の夕日』『ALWAYS 続・三丁目の夕日』に続く、昭和の東京を舞台にしたヒューマン・ドラマの第3弾。昭和39年の東京の一角で、東京オリンピックや新幹線開通に沸く住民たちの姿を映し出す。三丁目の住民たちをシリーズではおなじみの吉岡秀隆や堤真一、小雪などが演じ、森山未來や大森南朋などの新キャストが集結。メガホンを取るのは、VFXの第一人者でもあり、本シリーズのほか『SPACE BATTLESHIP ヤマト』などを手掛ける山崎貴。最新のVFXで再現された懐かしい風景に加えて、心温まる人情や活気なども含めた昭和の空気を心ゆくまで堪能したい。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

昭和39年、日本中が高度経済成長と東京オリンピックに沸く中、東京・夕日町三丁目はいつものように住民たちが和気あいあいと暮らしていた。小説家の茶川(吉岡秀隆)は間もなく新しい家族を迎えようとしており、鈴木オートの則文(堤真一)も事業を軌道に乗せ、三丁目中が活気にあふれていた。しかし、そんな中転機を迎える人もいて……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2012「ALWAYS 三丁目の夕日‘64」製作委員会
(C)2012「ALWAYS 三丁目の夕日‘64」製作委員会

「ALWAYS 三丁目の夕日‘64」希望を模索する今の日本人にとって、真に求められる映画になったシリーズ第3作

 「国民的映画」と呼ばれて人気を博しながら、映画を見慣れている人たちからは少なからず不評も買ったシリーズの、第3弾だ。前2作は原作漫画をベースに昭和33~34年の下町を描いているが、今回の舞台はそこから5年後、オリンピックに沸く昭和39年。原作から離れた映画オリジナルの物語は3部作の最終章として最初から構想していたかのような展開で、きれいに着地。シリーズ最高の出来といえる。

 まあ脚本には前2作同様にご都合主義で不自然な部分や陳腐なせりふがあるし、くどすぎる演出も健在。相変わらず粋ではない。3Dは東京タワーなどの空撮で「おお」と思わせる以外、さほどの効果はなし。しかし、何も考えずにどっぷり感傷に浸り、笑って泣けるというお約束が、きっちりと、最も心地よい形で果たされるのが本作だ。あの夕日町の住人たちが生き生きとした5年後の姿を見せてくれ、前2作にはなかった、5年という実際の「時間の経過」がノスタルジーをかき立てる。キャラクターの成長と変化が感慨を抱かせ、すべてのエピソードに貫かれた「人が人を思いやる心」が、これでもかと涙腺を刺激する。

 単に昭和を美化し、懐かしがって終わりという映画になっておらず、時代の再現性が格段に上がっていることも大きい。戦後に別れを告げた高度成長期のピークで、浮かれていた時代。ここで豊かさと引き替えに日本は何を忘れ、どう道を誤ったのか、考えずにはいられないのだ。撮影開始は3・11の前だったので期せずしてだが、「絆」をよりどころに希望を模索している今の日本人にとって、真に求められる映画になっている。4作目と欲ばらず、これで完結としてほしい!(若林ゆり)

映画.com(外部リンク)

2012年1月19日 更新

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