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キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー (2011)

CAPTAIN AMERICA: THE FIRST AVENGER

監督
ジョー・ジョンストン
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3.69 / 評価:1,925件

解説

『ウルフマン』のジョー・ジョンストンが監督を務め、伝説のアメコミヒーローを実写化したアクション大作。軍の秘密実験で超人兵器となった「キャプテン・アメリカ」が、祖国のために敵に立ち向かっていくさまを描き切る。スーパーヒーローを演じるのは、『PUSH 光と闇の能力者』のクリス・エヴァンス。軍の上官役に、『ハリソン・フォード 逃亡者』などの名優トミー・リー・ジョーンズがあたる。宿敵のレッド・スカルとの壮絶なバトルが観る者を引き付ける。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

第2次世界大戦中の1942年、スティーブ(クリス・エヴァンス)は、各地に進攻するドイツのヒドラ党と戦うことを望んでいた。もともと病弱な彼は入隊を何度も却下されていたが、ある日、軍が秘密裏に行う「スーパーソルジャー計画」という実験に参加することになる。その実験の被験者第1号に選ばれた彼は、強じんな肉体を持つ「キャプテン・アメリカ」へと変ぼうを遂げる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2010 MVLFFLLC. TM & (C)2010 Marvel Entertainment, LLC and its subsidiaries. All rights reserved.
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「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」1940年代の意匠に、現代の演出を掛け合わせたアクションシーンは快感

 その名に国名を背負うヒーローが、21世紀の今、描かれるなら、まず乗り越えなければならないハードルは、その国名である。そんなパラドックスを、本作の製作陣はよく理解している。

 まずタイトル。海外に向けては「キャプテン・アメリカ」と「ザ・ファースト・アベンジャー」の双方を用意して選択させ、中国が国名のないほうを選べば、さっそくそれをニュースにして作品を宣伝するしたたかさ。設定も同様。主人公の身体を変貌させる技術は国産ではなく、ナチスからの亡命者の発明。主人公の変貌後も、国は彼を軍の広告塔にするのみで、主人公は国の命令ではなく、自分の判断による行動によってヒーローとなる。国名及び国名を背負うという立ち位置の持つ負のイメージは、こうしてさりげなく弱められているのだ。

 だから、仲間思いで恋愛には疎い古風なヒーローの活躍に素直に胸躍らせることが出来る。第2次大戦のクラシックな味わいに、現代アクション演出技法を掛け合わせたアクション場面は、ただ快感。1940年代の意匠に、「ボーン・スプレマシー」以降の荒い粒子と手持ちカメラ、「300」以降のスピード加工を施す、そのバランスの絶妙さ。監督は「ロケッティア」「遠い空の向こうに」のジョー・ジョンストン。この監督はこの時代がよく似合う。

 もちろん、アイアンマンの父が主人公の武器を製造し、悪役がマイティ・ソーの世界のパワーを狙うなどリンクネタ満載で、マーベル・コミックのヒーロー大集合映画「アベンジャーズ」への準備は完了。ただ、「アベンジャーズ」のための壮大な予告編にも見えてしまうのが、監督はちょっとくやしいのではないだろうか。(平沢薫)

映画.com(外部リンク)

2011年10月6日 更新

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