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源氏物語 千年の謎 (2011)

監督
鶴橋康夫
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2.08 / 評価:922件

何をしても許される性獣道長と光源氏の罪業

  • sol***** さん
  • 2020年3月24日 22時23分
  • 閲覧数 956
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

途中で嫌になる可能性が高そうと端から期待していなかったが、意外にも唸らされてしまった。

時の権力者に女を奪われた紫式部がその男・藤原道長への募る恨みと恋慕を込めてつづられゆく「光源氏物語」。
その道長の投影像である光源氏の性獣っぷりが生田斗真(誰なんだ?と最初は分からず)という〝美丈夫・男前”により説得力をもって演じられる様に目を瞠った。
特に田中麗奈を手籠める場面はおおっー!となるほどの艶めかしさ笑。

その田中麗奈演ずる六条御息所(←式部のいわば化身)の凄まじい生霊・怨霊に愛人と正妻を呪い殺されてしまうのも致し方なしと大方の視聴者は頷いたことだろう。それは光源氏の深き罪業。
ところがそれでもまだ懲りず、義理の母まで・・・
そしてその義母は源氏の子を産んだ後、懺悔の仏門へ身を投ずることになる。

実は今まで読んだことがなかった光源氏とはそいういう物語だったんだと、なぜか身に詰まされてしまった。

あくまで「静」「雅(みやび)」の基調で物語は進展するが、それゆえ情欲・怨念という「比較的強い動」が結構強いインパクトとなって私の中に打ち込まれることとなった。

俳優陣も演出も音楽もセットも悪いところはなく、最高ではなくても思いのほか充実していたというのが正直な感想。

節操なさすぎの性獣に過ぎないとはいえ、生田斗真・光源氏があのように迫ってきたなら世の女性陣どうであろう?


追記:最初は1.2倍速、30分過ぎから1.5倍速と時短鑑賞。そのおかげで間延びのない凝縮感が得られたのだろう。普通速視聴を強いられたらイライラじりじり終いには憤慨し評価1とかにしてしまったに違いない笑。

最終的に物語の中では式部の化身である田中麗奈・六条御息所は斗真源氏を許し、彼から遠く離れることとなるが、光源氏の深すぎる罪業が払底・払拭されることはなく、いつ果てるかしれぬカルマが暗示されるラストも悪くない。
自惚れ思いあがった性獣に相応しい末路!

源氏の一見奇妙な高笑いは、真摯に見える恋のささやきも”謝罪”も完全な見せかけに過ぎない「誠意大将軍」、結局は自己愛に満ち満ちたサイコパス性があらわになったものと見なせるだろう。

詳細評価

物語
配役
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