絶海のタイムループ物
- 一人旅 さん
- 2019年9月29日 11時10分
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- 総合評価
クリストファー・スミス監督作。
自閉症の幼い息子を持つシングルマザーのヒロイン:ジェスが友人の誘いでヨットセーリングに行く。ところが、天候が急変し大波によってヨットが転覆してしまう。ジェスら5人の男女は、偶然通りがかった大型客船に命からがら救助される。5人は客船内を彷徨うが、不思議なことに誰も見当たらない。やがて、武装した覆面の人物が現れ、ジェスらを襲い始める―という不条理サスペンスとなっています。
最大の特徴は、“5人が客船に乗船→殺人犯に惨殺される”という一連の流れを、ヒロインが何度も繰り返し目撃&体験する…という「タイムループ物」として作られていること。友人達が死ぬことで時間が元の位置に巻き戻る仕掛けで、ヒロインは何度も時間をループしながら、客船から生還するための方法を模索していきます。
総てのシーンが伏線とも言える技巧派で、タイムループを重ねる毎に伏線も回収されていきます。同じ場所に同一人物の死体が無数に転がる不条理な光景が鮮烈なイメージとなっています。
『恋はデジャ・ブ』、『バタフライ・エフェクト』、『ミッション:8ミニッツ』等に類する作品で、先読みできない不条理展開に見入るループ物。閉じた時間から抜け出せなくなったヒロインを豪州出身:メリッサ・ジョージが物憂げに演じています。
詳細評価
イメージワード
- 不思議
- パニック
- 不気味
- 恐怖
- 絶望的
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