ここから本文です

ウェス・クレイヴンズ ザ・リッパー (2010)

MY SOUL TO TAKE

監督
ウェス・クレイヴン
  • みたいムービー 3
  • みたログ 80

3.00 / 評価:33件

流石の"誰もが犯人に見える"ギミック

  • э¢υι さん
  • 2013年1月19日 15時00分
  • 閲覧数 1080
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

評判がそれほどでもなかったので期待はしてなかったけど、普通に面白かった。

"スクリーム"シリーズで名を馳せたウェス・クレイヴン監督の作品だけれど、
"誰が犯人か分からない"ではなく、"誰もが犯人に見える"というギミックは監督のらしさを感じる。

冒頭からなかなか衝撃を突っ込んでくるあたりも流石。

起承転結って言うのかな、特に映画は2時間枠という時間制限があるため、
特にパンチの効いた起と、メリハリの効いた転ってのが重要になってくると思ってる。

80年代、90年代に活躍されたハリウッドエンタメ監督はこのあたりをシッカリやる感じがあるんだけど、
ウェス・クレイヴン監督もこの様式美的なハリウッドスタイルに対して特に顕著だと思う。

90年代はやったティーンズ・ホラーの典型を観ているようで、
当次世代だった人間としてはやっぱり「あぁこれこれ」って感じで嬉しくなる。

今回は"魂"というちょっとオカルティックな題材で攻めて来たけど、
ウェス・クレイヴンの真骨頂は"誰もが犯人に見える"スタイルであり、
その点、題材としてはマッチしていたようにも思う。

また、比較的単調に殺しが続くだけのティーンズ・ホラーが多いんだけど、
そうならないよう、要所要所でネタを挟んで飽きさせない作りにしている。

このあたりも流石の安定を感じる。

恐怖シーンがだいぶアッサリしてしまった感はあるけれど、
全体的にシッカリ作られたティーンズ・ホラーという感じで、久々感が良かった。

ただ、やっぱり"スクリーム"の監督って事でだいぶハードルが上がってしまうのかもしれない。

個人的にウェス・クレイヴン監督が劣化したとは思わない。

"スクリーム"は脚本に対する時代の付加価値が大きかった。

当時、ホラーというものには定形が存在した。

脚本なんてものは不要で、どの映画も同じような流れをたどる。

しかし、"スクリーム"はそこを弄るっていう禁じ手をした。
これは一度しか使えない、一世一代のぶっこみだったと思う。

また、当時、ウェス・クレイヴン監督の"誰もが犯人に見える"というスタイルも珍しく、
観客をうまくあしらったラストも用意できた。

ただ、これも一度やってしまうと"既存"になってしまう。更にってのはまた難しいところ。
あの当時、まだ既出じゃなかったゆえに真新しさを感じたとも言える。

あと、個人的に、当時、"明確な理由がない殺意による事件"ってのが現実社会でも多くあり、
"殺すことだけを目的とした殺人"が社会問題としてあった。

殺人に対する認識の質が変わってきたタイミングが80年代、90年代だった。

そこに絶妙にあのシナリオがあった。もう今や溢れかえってる。

あの時代のあのタイミングだからこそ、"スクリーム"は面白かったんだろうと思う。

今の時代、情報社会なわけで、真新しさってのはなかなか難しくなってきているとは思う。

乾坤一擲の"スクリーム"を求めるのは、なかなか難しいところだろうと思う。

"スクリーム"というバックボーンを脇に置いて鑑賞すると、それなりに楽しめるんじゃないかと思う。

久々のティーンズ・ホラーとして鑑賞されたらどうかなと思う。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不思議
  • 恐怖
  • 絶望的
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ